メガ・メディア(ネットワーク・サービス技術)
マルチメディア萌芽期である現在のマス・ユーザ向けネットワークサービスは,『ディジタル』技術基盤の上で提供されるINSネット64等『キロビット』レベルである。すでに1997年度末からお客さま間近の電柱際まで,メタル並みのコストで経済的に光化が可能なpシステムを順次導入し,既設のメタリックケーブルを光ファイバケーブルに更改することで,高速・広帯域化が可能なアクセス網の整備を加速しているところである。
『メガ・メディア』とは,pシステムをベースに,光ファイバケーブルの多芯化,ATM化,中継系の高速・大容量化を行い,マルチメディアの成熟期を迎える21世紀初頭に,『メガビット』レベルの情報流通を可能とするメディアのことであり,エレクトラム・サイバー・ソサイエティを支えるネットワーク・サービス技術をいう。
NTTでは,映像系,サーバ系,メール系,それぞれに適した多様なネットワーク・サービスを10~150 Mbit/sの多彩な速度メニューで提供したいと考えており,具体的な目標として,実効スループットとして10 Mbit/sで転送できるマルチメディア・ネットワーク・サービスを2005年までに月額1万円程度のコストで実現するべく研究開発を推進していく。