CHILL言語を用いて，電子交換機用制御プログラム（交換プログラム）を開発するための設計作業を支援するシステム。交換プログラム設計作業の一貫性や効率性および信頼性向上を目的に開発されており，以下の機能を有する。

① 　開発資源の分散資源管理機能

②　再利用を促進する設計作業支援機能

③　設計品質を確保するチェック機能

リバースエンジニアリング技術を利用し，独自にソースコードを解析することにより，設計ドキュメントを200万枚以上自動生成し，設計/出荷ドキュメント作成の稼動削除に大いに寄与してきた。しかし，協調分散開発環境の本格化に伴い，設計情報を一元管理しているデータベース（DB）への集中的・多目的アクセスが求められるようになり，ワークステーション（WS）で管理されている設計情報への高速かつ共通的なインタフェースによるアクセス機構が必要となってきた。これらの要求に対応するため，①アクセス頻度が高い設計情報は，ネットワーク上でキャッシングする分散型設計情報DBの構築，②設計情報DBを一元的にアクセスするためにRPC（Remoto Procedure Call）を活用した分散設計支援基盤の構築等の高度化を実施し，WS上でDBの存在場所を意識させずに設計作業が進められる仮想DB化を実現するとともに設計情報の逐次検索機能や画面表示機能の強化を図った。