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本論文では計算機合成ホログラム(CGH)とLiquid Crystal On Silicon(LCOS)を用いた複数入力複数出力(MxN)空間光スイッチについて述べます。従来のMxN空間光スイッチでは、複数回の空間光変調を必要とし、これにより光学系が複雑になることでサイズやコストの増加が発生することが問題でした。これに対し、本研究ではCGHで設計した空間位相変調パタンでのビーム分岐により、一度の空間光変調のみでMxN空間光スイッチを実現する手法を提案します。これにより、シンプルな光学系を用いることが可能となり、構成部品数の低減やコストの減少を見込むことができます。また、本スイッチでビーム分岐により発生する原理損は、複数信号の切り替えに対する一括制御を許容することで減少させることが可能です。本稿では4x4波長選択スイッチ(WSS)とCGHにより模擬した2方路ROADMについて検証結果を報告します。実験結果から提案したスイッチが正しく動作していることが確認でき、ポート間クロストークは-20.0dB以下でした。