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5月号 2016 Vol. 14 No.5

English

Feature Articles: Artificial Intelligence Research Activities in NTT Group

■ 概要
NTTが研究開発を進めているAI(人工知能)の方向性を①人の発する情報を読み解き、意図・感情を理解する「Agent-AI」、②意識されない人の心と身体を読み解き、深層心理・知性・本能を理解する「Heart-Touching-AI」、③森羅万象(物、人、環境)を読み解き、瞬時に予測・制御する「Ambient-AI」、④複数のAIが有機的につながり成長し、社会システム全体を最適化する「Network-AI」、の4つのコンセプトにまとめました。本稿では、この4つのAIを支える技術と具体的な取り組みについて紹介します。
■ 概要
人の役割を代替するAI(人工知能)を実現するために、自然言語処理技術は必須のものといえるでしょう。小説に登場するロボットやAIは、そのほとんどが自然言語によるインタフェースを備えていますし、賢いAIは百科事典やニュースのようなテキストから勝手に学習していくことが期待されます。では、具体的にはAIのどのような機能が自然言語処理技術で実現されるのでしょうか。本稿ではAIの実現のために自然言語処理技術が期待されている役割について紹介します。
■ 概要
近年、音声対話に加え、カメラ、センサによる状況把握やモーションによる表現ができるコミュニケーションロボットが次々と発売されています。加えて、掃除機や自動車などへの音声対話機能や自律制御技術が適用され、ロボット化されてきています。今後、このような多種多様なロボットが、ネットワークを介して身の周りにある多くのデバイスと連携し、人の活動を支援し、可能性を広げていくことが重要となります。本稿では、そのための技術として、クラウド対応型インタラクション制御技術「R-env:連舞TM」について紹介します。
■ 概要
「心を読む」技術は、人間の心と身体を理解し、サポートするHeart-Touching-AIの重要な構成要素です。「眼は心の窓」といった言葉のとおり、眼の示す瞳孔反応や眼球運動は、心の動きに関する情報をもたらします。本稿ではNTTコミュニケーション科学基礎研究所で行っている、眼から心を読み取る原理の解明と、現実問題へ適用可能な基礎技術の開発について紹介します。
■ 概要
NTTコミュニケーションズはオペレーション、ソリューション、サービスの各分野においてAI(人工知能)の導入を積極的に進めています。本稿ではNTTコミュニケーションズにおけるAIを活用した事業変革に向けた取り組みを紹介します。
■ 概要
NTTデータでは、AI(人工知能)活用に対するお客さまのご要望にこたえるため、2015年10月1日にAIに関する推進組織「AIソリューション推進室」を発足しました。推進室では、NTT R&Dの世界トップレベルのAI技術の活用に加えて、AIに関するNTTデータ独自の技術・ノウハウ蓄積を強みとしています。本稿では、AI活用に関するNTTデータの取り組み事例を紹介します。
■ 概要
2014年11月、日本IBMとみずほ銀行が顧客応対にAI(人工知能)を活用するシステムWatsonのニュースリリースを出しました。このニュースリリース以降、大手企業のコールセンタ部門ではAIへの期待が急速に高まっています。本稿では、コールセンタで“いま”導入できて、かつ、効果が期待できるAI技術と、今後数年のうちに導入が進むであろうAI技術について、NTTソフトウェアのForeSight Voice Miningの機能を交えながら紹介します。

Regular Articles

■ 概要
本論文では計算機合成ホログラム(CGH)とLiquid Crystal On Silicon(LCOS)を用いた複数入力複数出力(MxN)空間光スイッチについて述べます。従来のMxN空間光スイッチでは、複数回の空間光変調を必要とし、これにより光学系が複雑になることでサイズやコストの増加が発生することが問題でした。これに対し、本研究ではCGHで設計した空間位相変調パタンでのビーム分岐により、一度の空間光変調のみでMxN空間光スイッチを実現する手法を提案します。これにより、シンプルな光学系を用いることが可能となり、構成部品数の低減やコストの減少を見込むことができます。また、本スイッチでビーム分岐により発生する原理損は、複数信号の切り替えに対する一括制御を許容することで減少させることが可能です。本稿では4x4波長選択スイッチ(WSS)とCGHにより模擬した2方路ROADMについて検証結果を報告します。実験結果から提案したスイッチが正しく動作していることが確認でき、ポート間クロストークは-20.0dB以下でした。
■ 概要
お客さまやサービスパートナの多様化するニーズに対して、通信ネットワークはそれに柔軟に経済的に対応可能であることが今後さらに必要となります。NTTネットワークサービスシステム研究所では、ネットワーク上のさまざまなサービス機能部にトラフィックを柔軟に振り分けることができるエッジルータシステム、「サービストラフィック振分け転送エッジ」の検討を進めています。本システムでは大容量・省電力化・高信頼化によるコスト削減、トラフィック振分けやポリシー制御機能による柔軟なサービスニーズへの対応を目指して、現在実用化開発に取り組んでいます。

Global Standardization Activities

■ 概要
W3C TPAC2015(World Wide Web Consortium Technical Plenary/Advisory Committee Meetings Week 2015)が2015年10月26〜30日にかけて、初めて日本で開催されました。ここでは、TPACでのNTTグループの標準化活動を中心に紹介します。

External Awards/Papers Published in Technical Journals and Conference Proceedings
外部での受賞もしくは投稿した論文の抄録

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