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5月号 2017 Vol. 15 No. 5

English

Front-line Researchers

■ 概要
現在、日本のデータ通信は、2.5Tbit/sを超え、2020年代の後半には10Pbit/sを上回るデータ通信需要が生じると予想されています。また、この予測を受け、既存の光ファイバの伝送容量限界が顕在化するのではとの懸念が広がっています。間近に迫る懸念の打破に挑むNTTアクセスサービスシステム研究所の中島和秀特別研究員に、最新の研究成果と研究者としての姿勢を伺いました。

Feature Articles: Security Concerns―Growing Threats and Business Opportunities

■ 概要
セキュリティ面で脆弱な機器を含む多数のデバイスがネットに接続されるIoT(Internet of Things)時代では、これまで安全とされていたインフラ設備などの新たな領域への脅威が急速に拡大しつつあります。その一方、多様な情報を活用した新たなビジネスチャンスも生まれてきています。本稿では、このような環境変化を見据えた新たな脅威への対応とビジネスにおける競争力強化の両面から、NTTセキュリティR&Dの取り組み方針を紹介します。
■ 概要
近年のIoT(Internet of Things)などの発展に伴ってさまざまな機器がネットワークに接続されるようになってきています。このような状況の下、サイバーセキュリティに対するさらなる脅威の増大が懸念されています。NTTセキュアプラットフォーム研究所では、重要インフラを構成するネットワークを守るためのセキュリティインシデントの検知技術、インシデントの分析と対処を自動化する技術、および装置や機器に潜在するセキュリティリスクを減らすための技術の研究開発に取り組んでいます。
■ 概要
近年、インターネット経由などで遠隔から自動車を不正に操作できることを実証した実験が発表されるなど、自動車へのサイバー攻撃は現実社会において深刻な問題となっており、自動車の安心・安全を守るセキュリティ対策技術が早急に求められています。本稿では、世の中の自動車のセキュリティ対策技術の動向、およびNTTセキュアプラットフォーム研究所の自動車のセキュリティ評価技術や対策技術の取り組みについて紹介します。
■ 概要
ビジネス向けチャットアプリケーションにおいて、政府やサービス提供者による盗聴・漏洩を防ぐためのエンド・ツー・エンド暗号化技術の導入が望まれています。NTTセキュアプラットフォーム研究所では、端末にデータを残さないことで端末からの漏洩を防ぐだけでなく、サーバに対して秘匿したままメッセージの送受信と検索を可能にする、セキュアなビジネスチャットの試作を行っています。本稿では、その試作システムに使われている暗号技術を紹介します。
■ 概要
パーソナルデータの利活用によるさらなる産業振興と、プライバシ保護の両立をめざし、2015年に個人情報保護法が改正されました。本稿では5つの改正ポイントと、NTTにとっても新たなビジネス創造につながる「匿名加工情報」の制度について説明するとともに、NTT独自の安全性と有用性を両立するPk-匿名化技術、および最新の研究状況を紹介します。

Regular Articles

■ 概要
NTT物性科学基礎研究所、情報通信研究機構、カタール環境エネルギー研究所は、超伝導人工原子とマイクロ波光子の相互作用の強さを変える実験を行い、人工原子に光子がまとわり付いた分子のような新しい最低エネルギー状態(基底状態)が存在することを確認しました。本研究は、従来に比べて桁違いに広いエネルギー範囲で物質と光の相互作用を操ることができるため、量子通信、量子計算、次世代超高精度原子時計の開発など、量子技術分野への応用が期待されます。

Global Standardization Activities

■ 概要
昨今、ネットワークシステム開発の分野ではNFV(Network Functions Virtualization)/SDN(Software Defined Networking)に注目が集まり、標準化を含めた技術の実用化のプロセスが変化しています。その中で、新技術を実用化するための他キャリアとの連携や、機能構成の粒度が小さくなっていく中でのインテグレータの役割がその重要性を増しています。ここでは、NTT情報ネットワーク総合研究所におけるDimension Data社と連携した研究所成果のグローバル展開活動について紹介します。

Information

■ 概要
NTTは2017年2月13〜17日(13〜14日はプレスツアーおよびNTTグループ社員向け内覧会)の5日間にわたり、昨年に引き続き“Open the Way〜2020とその先の未来へ〜”をコンセプトに「NTT R&Dフォーラム2017」(開催地:NTT武蔵野研究開発センタ)を開催しました。ここでは本フォーラムの開催模様を紹介します。

Short Reports

External Awards/Papers Published in Technical Journals and Conference Proceedings
外部での受賞もしくは投稿した論文の抄録

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