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8月号 2017 Vol. 15 No. 8

English

Front-line Researchers

■ 概要
もし、国民の約65%が利用しているスマートフォンの振動に感性的な情報を載せることができるのであれば、新しいコミュニケーションのスタイルが生まれるのではないでしょうか。人間の感覚と環境との関係性を理論と応用の両面から研究しているNTTコミュニケーション科学基礎研究所の渡邊淳司特別研究員に、現在手掛けている研究の本質と研究者としての姿勢を伺いました。

Feature Articles: Creating New Services with corevo®―NTT Group’s Artificial Intelligence Technology

■ 概要
AI(人工知能)を用いたサービス創出の期待が高まる中で、NTTグループはR&Dで培ったAI技術と、それらを活用した取り組みに対するグループ統一ブランド「corevo®」を発表しました。NTTグループは、さまざまなコラボレーションパートナーとともに、corevo®を活用した新たな価値の創造をめざしています。本稿では、corevo®を構成するAI要素技術の進化に向けた研究開発の方向性と、オープンイノベーションによるAIサービスの創出に向けた取り組みの概要について紹介します。
■ 概要
画像認識型透かし埋め込み・検出技術は、商品パッケージなどに目立たぬように印刷して埋め込まれたID情報を携帯端末のカメラをかざすだけで高精度に検出できる技術です。本稿では技術の概要と、2016年11月よりスタートしたセブン&アイ・ホールディングスとの共同実験に関して紹介します。
■ 概要
これまで人が対応してきたコンタクトセンタ業務や窓口業務を、AI(人工知能)エージェントが担い始めています。本稿では、業務知識を正しく覚え、お客さまの言葉を理解して依頼に的確に対応し、時には雑談にも応じる、そんな人間と同じように振る舞うエージェントを実現するために必要な自然言語処理技術について紹介します。
■ 概要
2016年10月、NTTコミュニケーションズではAI(人工知能)を活用したインタラクティブな対話を行う「Communication Engine “COTOHA®」(COTOHA)のサービス提供を開始しました。サービスリリース後から、数百社に至るお客さまからお問い合わせをいただき、AIへの期待値の高さとともに、すでに表面化し始めているお客さまのさまざまな課題を知ることとなりました。本稿では、COTOHAの紹介とともに、サービスを提供する中でみえてきた市場動向およびビジネスの可能性について紹介します。
■ 概要
近年IoT(Internet of Things)をキーワードとしたビジネスが盛んになってきており、さまざまなセンサから情報を収集して機器の状態分析・異常の検出に役立てるということが行われています。本稿では特に、特殊なセンサが設置できないような環境でも利用しやすい「マイクロホン」(音の情報)を活用して、機器の動作音から異常を検知する「異常音検知技術」について紹介します。
■ 概要
NTTサービスエボリューション研究所では、さまざまなお客さまや環境の変化に合わせて、最適な行動支援を行うプロアクティブナビゲーションの実現をめざして研究開発を進めています。本稿では、主要な取り組みの1つとして、人の動きを表す時空間データから人の行動を理解・予測する時空間行動理解技術に関する最新の研究成果と、それらの想定される利用法について紹介します。
■ 概要
近年、AIを活用して医療情報を分析し、医師の診断や治療を支援する取り組みが盛んに行われています。NTTでは東京大学医学部附属病院と共同で、糖尿病患者さんの治療支援のためのAIの構築に取り組んでいます。本稿では、糖尿病治療の課題の1つである患者の「受診中断」という治療行動に着目し、治療をやめてしまいそうな患者を事前に予測する技術について紹介します。

Regular Articles

■ 概要
偏光は液晶テレビなどで我々の生活にも馴染みが深く、また光通信とも密接に関係しています。本稿では、2つの偏光成分の新奇なスイッチ現象が、カーボンナノチューブからなる偏光子で発現するという理論予測について説明します。

Global Standardization Activities

■ 概要
Webベースサイネージは、情報や広告をディスプレイで提示するサービスであるデジタルサイネージの次世代版として期待されており、Web技術を活用して安価かつ表現力豊かなサービスを実現できることが特長です。ここではWebベースサイネージに関する国内標準化およびW3C(World Wide Web Consortium)やITU-T(International Telecommunication Union - Telecommunication Standardization Sector)における国際標準化動向について紹介します。

Practical Field Information about Telecommunication Technologies

■ 概要
本稿は、メタルケーブルの不良位置を推定する手法を紹介します。通信技術の基礎知識をテーマとするシリーズ第41弾となる今回は、NTT東日本 ネットワーク事業推進本部 サービス運営部 技術協力センタ アクセス技術担当の方にご協力いただきました。

External Awards/Papers Published in Technical Journals and Conference Proceedings
外部での受賞もしくは投稿した論文の抄録

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