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5月号 2019 Vol. 17 No. 5

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■ 概要
これまで自社のサービスやシステムのための研究を中心に展開してきたNTTの研究所。B2B2Xモデルの推進に戦略を移行し、さらにパートナー企業との価値創造に比重が置かれるようになりました。人間がよりNATURALにより豊かに暮らしていくためのイノベーションの創出に向け、NTTの研究所はどのようなマインドで研究開発を推進するのか。世界に変革をもたらす研究開発に臨む姿勢について川添雄彦NTT取締役 研究企画部門長に伺いました。

Feature Articles: Ultrahigh-speed Transmission Technology to Support High-capacity Communications Infrastructure of the Future

■ 概要
引き続き増大する通信需要に対して通信ネットワークを大容量化していくには、それを支える無線通信システム・光ファイバ通信システムにおいて、個々の伝送路の特性を最大限に引き出すための最新のデジタル変復調技術や伝送路の特徴を活かした種々の超高速フロントエンド集積技術、並列化技術を駆使した構成・設計が必要になります。本稿では、将来の需要予測を考慮し、光ファイバ通信、無線通信それぞれにおいて、搬送波当り、現在の100倍以上の1Tbit/sを超える超高速通信の実現をめざした研究開発状況を紹介します。
■ 概要
本稿では、高度な情報化社会を支える光トランスポートネットワークにおいて基盤技術である超高速光通信技術を紹介します。データトラフィックの多くを占めるイーサネットは、400Gイーサ(400GE)が標準化され、1Tbit/sを超えるような信号速度の標準化議論も開始されています。本技術は、イーサネットに代表される高速クライアント信号を光ネットワーク上で経済的に伝送するための技術です。高度なデジタル信号処理と超高速回路技術を融合することにより、光信号の速度とその品質を大きく向上させることができ、1チャネル当り1Tbit/sを超えるような経済的な超高速光通信の実現が期待されています。
■ 概要
近年、飛躍的な進歩を遂げたデジタルコヒーレント技術の持つ潜在能力を一層向上させ、電気的なデジタル信号処理(DSP)技術のみならず、光のコヒーレンシを駆使した革新技術でブレークスルーを生み出すことが望まれています。本稿では、ネットワークの信号対雑音比(SNR: Signal to Noise Ratio)の劣化を最小限に抑え、伝送距離の制限緩和をめざすアプローチとして、低雑音増幅ならびに非線形歪み補償の可能性を持つ光パラメトリック増幅中継技術を紹介します。
■ 概要
光通信ネットワークの進展を支えるためにチャネル容量(1波長当りの伝送容量)を拡大する検討が精力的に進められており、100 Gbaudを超えるような高シンボルレート(変調速度)での光伝送技術に近年注目が集まっています。本稿では、高シンボルレート光伝送の実現に向けた課題に触れ、それら課題解決のためにNTT研究所で取り組んでいる超高速光フロントエンドデバイス技術についての最新成果を紹介します。
■ 概要
NTTは、5Gのさらに次世代を実現する革新的無線通信技術の開拓をめざし、テラビット級無線伝送の実現に向けた研究開発を進めています。同一周波数帯を用いて同時に複数の電波を送信できる新たな空間多重技術として、電磁波の軌道角運動量(OAM: Orbital Angular Momentum)を活用したOAM多重伝送技術に取り組んでいます。本稿では28 GHz帯を用いたOAM多重伝送の実験において、世界初の120 Gbit/sの伝送に成功した本技術の詳細を紹介します。

Regular Articles

■ 概要
導波路を伝搬する光の電磁界分布である伝搬モードは、新たな光の自由度として注目されています。光の伝搬モードを利用することで、光デバイスや光を使ったシステムにおいて従来にない機能や特性等の実現が期待されます。本記事では、平面光波回路と呼ばれる集積型の光導波路技術を用いて実現されている、伝搬モードを利用したさまざまな光デバイス技術を紹介します。

Global Standardization Activities

■ 概要
日本提案による通信用SIT(サージアイソレーショントランス)のIEC(International Electrotechnical Commission)国際標準が制定されました。SITは雷サージに対して高い絶縁耐圧とインピーダンスを示し、被保護装置に影響を与えない小さなサージ電圧レベルに低減し、同時にコモンモードノイズループを遮断する部品であり、ICT機器2次側の直流SELV(安全特別低電圧)回路の保護に優れています。ここではそのIEC国際標準化の取り組みと技術内容を紹介します。

Short Reports

External Awards/Papers Published in Technical Journals and Conference Proceedings
外部での受賞もしくは投稿した論文の抄録

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