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9月号 2022 Vol. 20 No. 9

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■ 概要
さまざまな分野への挑戦を通じて、世界中のすべての人々の生活を豊かにする「スマートな社会=Smart World」の実現に挑むNTTグループ。新たな世界を実現するIOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想を掲げ、社会課題の解決や革新的サービスの創出をめざしています。IOWN構想の名付け親である川添雄彦代表取締役副社長に、IOWN構想の進捗とトップとしての仕事への向き合い方を伺いました。

Front-line Researchers

■ 概要
2021年の世界最大のスポーツイベントの女子ソフトボール競技で、日本代表チームが金メダルを獲得しました。その背景には、優れた技を可能にする脳のメカニズムを解明し、最新の情報技術を用いたトレーニングによってその向上を図るという新たな試みがありました。潜在脳機能という観点から心と身体のメカニズムを探求する柏野牧夫フェローに研究の概要と研究者としてのあり方を伺いました。

Rising Researchers

■ 概要
現在、光機能デバイスの用途は拡大の一途を辿り重要性を増していますが、スペックの高度化・多様化といった要求に対応するためには機能や性能の向上はもちろんのこと、開発期間や製造スループットの改善なども図る必要があります。今回は、光デバイスの製造におけるこれらの課題を解決するスマートフォトニクス技術について、鈴木賢哉特別研究員にお話を伺いました。

Feature Articles: Access Network Technologies for IOWN

■ 概要
NTTアクセスサービスシステム研究所は、お客さまとNTTビルを結ぶアクセスネットワークに関する研究開発を行っており、世界最先端・現場最先端の研究開発により、世界の通信インフラ技術を支えています。本稿では、IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想に向けたアクセスネットワーク技術の研究開発として、ネットワーク機能の高度化、運用のスマート化、アセット活用による新たな価値創出への取り組みについて紹介します。
■ 概要
NTTアクセスサービスシステム研究所では、労働人口減少・老朽化設備の増加・維持管理更新コスト増加・災害多発などの社会インフラ事業を取り巻く課題の解決とスマートワールドの実現をめざし、維持管理・運用業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)化、安心・安全な社会インフラ設備の構築、設備・オペレーション等のアセット活用を柱とする研究開発に取り組んでいます。本稿では、これら3つの柱にかかわる技術について紹介します。
■ 概要
IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)/6G(第6世代移動通信システム)時代に向け、無線システムだけではなく、利用シーン、アプリケーション、端末等さまざまな進化・多様化が進み、ユーザやサービス要件も多様化していくと考えられます。特に環境の影響を受けやすい無線アクセスにおいては、抜本的な革新が必要となります。本稿では、無線アクセス性能のポテンシャルを拡大する技術、拡大したポテンシャルを最大活用する制御技術、多様なサービス開発を支える無線環境検証技術への取り組みを紹介します。
■ 概要
NTTアクセスサービスシステム研究所では、スマートなオペレーションの実現や、それを通じた新ビジネス領域の開拓をめざし、オペレーション技術の研究開発を行っています。今後、業務の協働化が進展すると考えられることから、特に、複数プレイヤを横断してのデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進・拡大の観点での取り組みを進めています。本稿では、最近の取り組みとして、自己進化型ゼロタッチオペレーション技術と操作プロセス分類型業務デザイン支援技術を紹介します。
■ 概要
NTTアクセスサービスシステム研究所は、1972年7月20日に「建設技術開発室」として茨城県つくば市に発足以来、電電公社時代、民営化したNTTの時代にいく度かの改称や組織整備が行われ、2022年に発足から50周年を迎えることになりました。そこで本稿では、つくばの地で行われた研究開発を支えた大型の実験設備を中心に、筑波研究開発センタ50年のあゆみについて紹介します。

Feature Articles: Intent-based Application, Cloud-server, and Network Collaboration Technologies

■ 概要
本稿では、サービス提供者やユーザそれぞれの要求(インテント)に基づき、ネットワーク、クラウドサーバ、アプリケーション情報を連携、協調制御する技術として、インテントAIメディエータ(Mintent)を紹介します。本技術を用いることで、サービス提供者やユーザのインテントに基づいたサービス提供に役立てることができます。
■ 概要
本稿では、Mintentにおいてユーザやサービス提供者が抱えるさまざまな要求(インテント)を汲み取ったオペレーションを実現するため、次世代の通信サービスを利用・運用する各者が抱えるインテントを定量的な要求条件として汲み取るためのインテント抽出技術、さらにこれらをMintentにおける制御に活用可能な設定値に落とし込むためのリソース要件変換技術に関する取り組みについて紹介します。
■ 概要
本稿では、Mintent構成技術の1つである、「クラウドサーバリソース最適化技術」のWeb会議サービス適用事例を紹介します。本技術は、「ユーザ体感品質(QoE)を確保しつつ、リソースコストを削減したい」といったサービス提供者や、ユーザそれぞれの要件(インテント)を実現するために、さまざまなサービス利用状況に応じたパフォーマンスを予測するAI(人工知能)を用いて、品質確保に必要な最低限のリソース量にシステムを制御します。これにより、ユーザのサービス対するエンゲージメントの向上やサービス提供者の運用コストおよびリソースコストの削減、さらには、エネルギー使用効率化によるCO2削減など、さまざまな課題の解決を実現します。
■ 概要
NTT研究所では、ユーザの満足度を高めるためにアプリケーション制御、ネットワーク制御、クラウドサーバ制御をユーザの要求(インテント)に基づいて協調させる技術コンセプトをMintent(インテントAIメディエータ)と称し、技術確立に向けた研究開発を進めています。Mintentの実現に向け、映像配信サービスを対象に、インテントを共通指標としてアプリケーション制御とネットワーク制御を協調させる技術を確立しました。本稿では、提案技術に関する概要とシミュレーションによる効果検証について解説します。

Regular Articles

■ 概要
さまざまな端末が無線通信を介してネットワークにつながり、端末の数とその情報は増え続けています。接続された端末を含むさまざまなデバイスからの情報は、新しいサービスの基盤になると期待されています。内閣府は、IoT(Internet of Things)ですべての人とモノがつながり、さまざまな知識や情報が共有され、今までにない新たな価値を生み出す方向性をSociety 5.0として発信しています。Society 5.0は、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより実現されるとしており、今後は仮想空間において、膨大なセンサ機器などから収集される膨大なフィジカル空間の情報を利用した新たな融合システムが重要となります。NTTのIOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想は、フィジカル空間情報を仮想空間に収取することを加速すると考えられます。本稿は、フィジカル空間情報と無線通信システムの間の関係を利用することで生じる新しい融合システムとして、①フィジカル空間情報を用いた未来の無線通信品質予測と②無線通信システム情報を用いた端末の位置予測システムの2つの技術を紹介します。
■ 概要
NTTネットワークイノベーションセンタでは、5G MBH(Mobile Back Haul)の普及に伴う急激なトラフィック増加に対して中継ネットワークにおける末端ビルまでの大容量化を実現するため、1波長当り100 Gbit/sの光伝送を経済的かつ・省スペース・省電力に提供可能とする、「小型省電力 Optical Open Line System(小型省電力OOLS)」を開発しました。ここでは本システムの概要と特長について紹介します。

Global Standardization Activities

■ 概要
2022年4月18〜22日に第34回ASTAP(Asia-Pacific Telecommunity Standardization Program)会合が開催されました。今回の会合は新型コロナウイルス感染症拡大の影響のためオンライン形式で開催され、19カ国の加盟国から約230名(登録)が参加しました。ここではASTAP-34と併設されたインダストリワークショップについて報告します。

External Awards/Papers Published in Technical Journals and Conference Proceedings
外部での受賞もしくは投稿した論文の抄録

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