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6月号 2024 Vol. 22 No. 6

View from the Top

■ 概要
2023年、新たに発足したNTT研究開発マーケティング本部。従来のプロダクトアウトをベースとした研究開発とマーケティングの融合による新たな価値創造をミッションに掲げ、わくわくするような未来の創造に臨んでいます。大西佐知子NTT研究開発マーケティング本部長にNTTグループの研究開発マーケティングトップとしての心構えを伺いました。

Front-line Researchers

■ 概要
大規模言語モデルや画像生成AI(人工知能)などが急速に世の中の注目を集めるようになってきました。これらは、膨大な量の文書や画像を使って学習することでその精度を高めています。しかし、大量のデータが手に入らない場合、高精度のAIを実現することは困難です。この問題に対処するアプローチとして少量データでの学習で高い精度をめざす「メタ学習」が近年注目されてきています。NTTコミュニケーション科学基礎研究所 岩田具治上席特別研究員に、「学習の仕方を学習する」メタ学習、研究のトレンドと今後の方向性、興味を持ち研究を楽しむ思いを伺いました。

Rising Researchers

■ 概要
データの大容量化は進歩を続け、さらなる高速・大容量伝送に向けた通信の要求が高まる現在。2030年ごろに実用化予定の6G(第6世代移動通信システム)無線では、「1ユーザの無線伝送速度を100Gbit/s以上」の超高速大容量無線伝送が議論されています。この実現には新たなブレイクスルーを引き起こす無線技術が求められています。そのような中で今回は、高周波数帯での移動通信への快適な適用を可能にする無線技術について、内田大誠特別研究員にお話を伺い、次世代通信に向けた「高周波数帯分散アンテナシステム技術」について語っていただきました。

Feature Articles: Revolutionizing Living and Working Spaces with Personalized Sound Zone

■ 概要
パーソナライズドサウンドゾーン(PSZ)とは、「聴きたい音だけが聴ける世界、聴かせたい音だけが聴かせられる」を可能とする究極の音空間であり、場所を選ばずに仕事やエンタテインメント体験が享受できる新たなライフスタイル、実空間・バーチャル音空間融合による新たな音響体験、リビング並みに静かで離れた席どうしで快適に対話ができる自動運転カー、聴力の能力拡張による生活の質の向上などの実現をめざしています。本特集では、このPSZの実現に向けた挑戦について紹介します。
■ 概要
テレワークやWeb会議の普及、プライベートな時間・空間を大切にしたいというニーズの高まりを受け、「聴きたい音」のみを届け、「聴かれたくない音、聴きたくない音」を届けないようにする究極のプライベート音響空間(パーソナライズドサウンドゾーン:PSZ)の構築をめざしています。その一環として、「聴かれたくない音」をごく小さな空間にとどめる新しいスピーカのスポット再生技術の研究開発を行ってきました。このスポット再生技術は、スピーカの背面から放射される逆相の音波を適切に制御することでスピーカの近くのみで音が聴こえる領域を生み出すことができる技術です。このスポット再生技術を利用し、さまざまな音響機器をNTTグループから提供することを可能としました。
■ 概要
耳を塞がないオープンイヤー型イヤホンの普及とともに、周囲のリアルな音とイヤホンから聴こえるバーチャルの音を組み合わせて聴くことによる新たな体験が提案されています。NTTでは、このようなオープン型イヤホンが実現するリアルとバーチャルの融合を音響XRと呼び、サービス実現に向けた技術開発を進めています。本稿では、取り組んできたトライアルを中心に、技術や今後の展望について解説します。
■ 概要
本稿では、究極の音空間であるパーソナライズドサウンドゾーン(PSZ)技術における「不要な音を消す」技術と「必要な音は通す」技術について述べます。この要素技術である「音を閉じ込める技術」と融合した新たな能動騒音抑圧技術、音響イベント定位技術、そしてその応用例を紹介します。これらの技術を車室内音響制御に応用すれば先進安全自動車(ASV:Advanced Safety Vehicle)の利用者にミラー、レーダやカメラの死角を見ることのできる「優れた耳」を提供することもできます。PSZ技術は利用者の快適性だけでなく、安全性や信頼性を大いに高める「耳」として利用者と車両・車室外環境・車社会を高度につなぎます。
■ 概要
NTTソノリティは、耳を塞がずに耳元だけに音を閉じ込める「パーソナライズドサウンドゾーン(PSZ)技術」や、周囲の音をカットして自分の声だけ届けるNTTの特許技術「Magic Focus Voice(旧インテリジェントマイク)」という2つの“音のテクノロジ”をコアとして、ライフスタイルにおける新たなスタンダードの創造をめざしています。本稿では、会社設立の経緯、自社ブランド「nwm(ヌーム)」およびプロダクトである「耳スピーカー」、急成長するオープンイヤー型イヤホン市場、2024年より開始した次世代音声DXサービス事業について紹介します。

Regular Articles

■ 概要
高度な空中移動能力をもつドローンは多様な分野での利用を期待され、特に海域での利用事例は物資運搬や気象観測、漁業支援、違法船発見など多岐にわたります。本稿では、海域でのドローン利用において必要となる、ミリ波計測を用いた飛行誘導手法について述べます。

Global Standardization Activities

■ 概要
ゼロトラスト、サプライチェーン問題などのIoT(Internet of Things)セキュリティに加えて、近年ではコンフィデンシャルコンピューティング、デジタルIDなど、デジタルトラスト技術の進展を受けて、セキュアコンポーネントを取り巻く環境は急速に変化しています。ここではこのような最新のセキュリティ環境の変化を受けたGlobalPlatformの標準化動向を紹介します。

Practical Field Information about Telecommunication Technologies

■ 概要
通信技術の基礎知識をテーマとするシリーズ第82弾となる本稿では、NTT東日本技術協力センタで技術相談を受けた、電源線に接続される機器から発生する伝導ノイズ(電源系ノイズ)に起因する通信トラブルのメカニズムや事例について紹介します。

External Awards/Papers Published in Technical Journals and Conference Proceedings
外部での受賞もしくは投稿した論文の抄録

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