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10月号 2024 Vol. 22 No. 10

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■ 概要
NTTデータは2023年7月、国内事業を担う「NTTデータ」と海外事業を担う「NTT DATA,Inc.」、そしてこの2社を傘下に擁する持株会社の「NTTデータグループ」の3社体制で新たにスタートしました。「Realizing a Sustainable Future」をスローガンにサステナビリティ経営を推進しています。田中秀彦NTTデータグループ執行役員 技術革新統括本部長に新体制における技術戦略とビジョンを伺いました。

Front-line Researchers

■ 概要
情報漏洩やサイバー攻撃等に起因するインシデントに関する報道をしばしば見かけるようになりました。こうしたインシデントに際して、大切な情報そのものを守ってくれるのが暗号です。持ち出しや漏洩により外部に出た情報に強固な暗号がかかっていて解読されなければ、そのデータは単に「1」「0」の数字の羅列でしかなく、改ざんも行うことができません。こうした暗号技術は、インターネットの普及に伴い、ネット通販等の電子商取引や仮想通貨といったかたちで日常生活の中に広くいきわたっています。暗号化や解読は、コンピュータによる演算処理で行われていますが、コンピュータの性能向上とともに強靭性を確保するためにより複雑化してきています。こうした暗号に関する研究に取り組んでいるNTT社会情報研究所 阿部正幸フェローに、暗号を活用した新たな情報売買のモデル、知識を漏洩することなく何かを証明するためのツールであるゼロ知識証明の新たな展開、そしてお互いにリスペクトし合える居心地の良いコミュニティに対する思いを伺いました。

Rising Researchers

■ 概要
1世紀前に登場した量子力学は、古典力学の根底にある決定論的世界観を諦めた反面、より一般性が高い理論体系となっており、今や「万物は量子力学で記述されるはず」と考えられるに至っています。さらに古典的世界観をもとに構築された情報処理に対する理論体系を量子力学の枠組みでとらえ直す取り組みの中で、従来困難とされていた情報処理タスクまでもが量子力学の枠組みで実装可能となることが分かってきています。今回はNTTが取り組む「量子ネットワーク」の研究分野を先導するトップランナー・東浩司特別研究員に、現在取り組まれている研究や研究者としての心構えについてお話を伺いました。

Feature Articles: Keynote Speeches and R&D on Access Networks Presented at Tsukuba Forum 2024

■ 概要
生成AI(人工知能)の登場に伴い、世の中が便利になっていく一方、電力消費は増大し、環境問題は深刻化しています。マーケットインの視点で多様化したニーズにパーソナライズしながら、省エネテクノロジ、IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)アクセスネットワークを新たな産業社会インフラとすることで、地球にも人にも優しい“Social Well-being”が実現できるのではないかと考えます。本稿は、つくばフォーラム2024での基調講演の内容をダイジェストにしたものです。
■ 概要
本稿では、最新技術の社会実装による豊かな社会の実現に向けた、NTT東日本グループがめざすSOCIAL INNOVATION パートナーとしての世界観(これからのつなぐを創る)と、実現に向けた「自らの変革」の取り組みや「他の企業様」や「社会」とともに地域の新たな価値創出に取り組んでいる事例を紹介します。
■ 概要
NTTアクセスサービスシステム研究所は、お客さまとNTTビルを結ぶアクセスネットワークに関する研究開発を行っています。その中で、新たな価値創造と地球のサステナビリティに向けたIOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想の具現化を加速する、サービスの多様化、運用のスマート化、新ビジネス領域を開拓する最新のアクセスネットワーク技術の研究開発成果を推進しています。本稿ではこれらの最新技術を紹介します。
■ 概要
NTTアクセスサービスシステム研究所(AS研)は、線路・土木・伝送・無線・オペレーションの各技術分野で、アクセスネットワーク(NW)を支える研究開発を行っています。2030年ごろに本格的な展開をめざすIOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想について、構想から実現へ向けて具体化を加速させる段階へと進めるため、私たちが思い描く将来のアクセスNW像と、それを実現するための取り組みについて紹介します。
■ 概要
NTTアクセスサービスシステム研究所では通信ネットワークの持続的発展に寄与する光ファイバ設備技術の研究開発を推進しています。本稿では、IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想の3要素の1つであるオールフォトニクス・ネットワーク(APN:All-Photonics Network)の実現に向けた大容量化・高度化に資する光ファイバ設備、労働人口減少や通信サービスの多様化および環境負荷低減といった社会の変化・要請に対応する光ファイバ設備の研究開発の取り組みについて概説します。
■ 概要
NTT研究所では、6G(第6世代移動通信システム)/IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)時代に向けて、無線端末・無線方式・利用アプリケーション・利用形態の多様化に伴うさまざまな要件に対応する無線通信技術の研究開発に取り組んでいます。本稿では、プロダクトとして具現化した技術群であるマルチ無線プロアクティブ制御技術(Cradio®:クレイディオ)と、さらなる高度化に向けた研究開発技術について紹介します。

Regular Articles

■ 概要
CDC-ROADM(Colorless, Directionless, and Contentionless Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexing)ノードは2035年までに8Pbit/sを超えるスループットが必要になると予想されており、そこでは多方路接続およびマルチバンド機能に対応するトランスポンダアグリゲータがキーデバイスとなります。この目的に好適な光スイッチとして、我々は300nmの波長帯域幅と64方路をサポートできる低損失なマルチキャストスイッチを提案します。試作機では、すべての経路で挿入損失は8.0dB未満であり、消光比は40dB以上でした。

Global Standardization Activities

■ 概要
2024年5月20〜24日に第36回ASTAP(Asia-Pacific Telecommunity Standardization Program)会合が、タイのバンコクにて、現地における対面とオンラインのハイブリッド形式で開催されました。18カ国から152名が参加し(うち39名がオンライン参加)、4日間の標準化会議に加え、産業界の動向に関するインダストリー・ワークショップが行われ、各国の意見が交換されました。ここではASTAP36の開催概要について報告します。

Practical Field Information about Telecommunication Technologies

■ 概要
通信技術の基礎知識をテーマとするシリーズ第84弾となる本稿では、ひかり電話サービスで音声が突然聞こえなくなるという事例を紹介します。

External Awards
外部での受賞

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