To view PDF files

You need Adobe Reader 7.0 or later in order to read PDF files on this site.
If Adobe Reader is not installed on your computer, click the button below and go to the download site.

12月号 2024 Vol. 22 No. 12

View from the Top

■ 概要
コーポレートスローガン「あしたへ—with you, with ICT.」を掲げ、ワクワクする未来をめざし、挑戦を続けるNTT西日本。「バリュークリエーションパートナー」として新たな価値創造を通じた持続可能な地域社会の実現に勤しむ北村亮太NTT西日本 代表取締役社長にNTT西日本の経営環境や新しい年を迎えるにあたり抱負を伺いました。

Front-line Researchers

■ 概要
電波は、通信だけではなく、放送、レーダ、天体観測、家電等さまざまな分野で利用されていますが、干渉等電波独特の性質から利用できる周波数が用途別に決められている有限の資源です。通信においては急速に高速大容量化が進む中、電波の通信利用においても既存資源の有効活用や新たな資源開拓が必要になっており、光と無線を要素技術としたIOWN(Innovative Optical and Wireless Network)実現に向けてこれは急務ともなっていると同時に、光と無線の2つの要素の連携についても重要な技術となっています。こうした、既存資源の有効活用と新たな資源開拓、そして光と無線の連携技術に挑む、NTTアクセスサービスシステム研究所 鷹取泰司上席特別研究員に、資源開拓のアプローチ、実用化研究の成果を世の中に出していくための要素、あらゆる経験をポジティブにとらえて強い研究を推進していくための思いを伺いました。

Rising Researchers

■ 概要
IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想の構成要素であるオールフォトニクス・ネットワークでは多くの大規模データを集める未来が描かれています。低遅延のオールフォトニクス・ネットワーク上では計算リソースやデータが手元になくとも高速にアクセスできればユーザが必要な知識や情報を取得できるようになります。データ分析を高速に実現するため、近似解ではなく正確なデータの分析を取り組む藤原特別研究員から、研究の軸として変化しない部分と、柔軟に外部環境を研究して取り組む部分についてお話を伺いました。

Feature Articles: Network Architecture in the 6G/IOWN Era: Inclusive Core

■ 概要
6G(第6世代移動通信システム)やIOWN(Innovative Optical and Wireless Network)の時代においては、「サイバー空間」と「物理空間」、「コンピューティング」と「ネットワーク」、「アナログ」と「デジタル」、「移動通信」と「固定通信」など、通信サービスそのものまたは環境変化として4つの多面的な「融合と協調」が進むことが想定されます。この多面的な融合と協調の進行により、端末・デバイス・ネットワーク・アプリケーションの情報処理や情報流通をエンド・ツー・エンドかつシームレスに連携させる必要性が高まります。本稿では、この融合と協調を実現するための基幹となる6G/IOWN時代のネットワークアーキテクチャ「インクルーシブコア」の研究開発の取り組みについて紹介します。
■ 概要
In-Network Computing(INC)とは、従来端末およびクラウドが担っていた計算処理の一部をネットワークが代行し、ユーザを端末性能やサービス環境の制約から解放する技術です。本稿では、NTT研究所が提案するINCとモバイルネットワークの融合アーキテクチャISAP(In-network Service Acceleration Platform)について解説します。
■ 概要
ユーザのアイデンティティに関するデータを標準化されたフォーマットでデジタル化し、多様なサービスで活用できるようにするというデジタルアイデンティティに関する動きが加速しています。デジタルアイデンティティを取り巻く世の中の動向に合わせ、NTTネットワークサービスシステム研究所ではインクルーシブコアの要素技術として、ネットワークサービスとデジタルアイデンティティの連携を実現するSSI(Self-Sovereign Identity)基盤の研究開発に取り組んでいます。本稿では、SSI基盤の持つセキュアIDウォレットを中心とする技術について述べた後、同時に進めているSSI基盤をメタバースに適用するユースケース実証について紹介します。
■ 概要
本稿では、人口減少等に起因する各種社会課題の解決に期待される、CPS(Cyber-Physical Systems)サービスの社会実装促進に寄与する基盤として研究開発を進めている「協調型インフラ基盤」について紹介します。コンセプトと全体アーキテクチャに加え、CPSサービスのユースケースの1つであるレベル4自動運転の遠隔監視に求められるミッションクリティカルな映像伝送に資する要素技術と、それらを組み合わせた実フィールドでの実証の模様について紹介します。

Global Standardization Activities

■ 概要
ITU-T(International Telecommunication Union-Telecommunication Standardization Sector)SG(Study Group)5は、落雷や電磁界に対する人体ばく露、電磁両立性(EMC:Electromagnetic Compatibility)、中性子の影響などの電磁的現象と、気候変動に対するICT効果の評価方法について検討しています。本稿では、2024年6月17〜21日にヴロツワフ(ポーランド)で開催された、2022-2024会期の第5回会合の審議内容を報告します。

Practical Field Information about Telecommunication Technologies

■ 概要
通信技術の基礎知識をテーマとするシリーズ第85弾となる本稿では、開閉サージによる加入者メタリックケーブル多重伝送装置(UMC)の故障事例を紹介するとともに、その対策について解説します。

External Awards
外部での受賞

↑ TOP