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4月号 2025 Vol. 23 No. 4

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■ 概要
時代の変化に合わせて「通信」を進化させ、「つなぐ」ことで新たな「あたりまえ」を生み出し、より豊かな社会づくりに貢献しているNTT西日本。これまでの「あたりまえ」である社会の礎としての「通信」を24時間365日守る使命に加え、暮らしやビジネスにおいて新たな「あたりまえ」を創造し、支える桂一詞NTT西日本 代表取締役副社長に設備分野の現状と展望を伺いました。

Front-line Researchers

■ 概要
生成AI(人工知能)の進化に伴うデータセンタ間のデータ伝送量の増大や、XR(Extended Reality)の普及によるデータ伝送量の増大に対応するために、ネットワークの通信容量拡大の必要性が高まってきています。通信容量拡大には伝送システムの性能向上のほかに、伝送媒体である光ファイバそのものの能力向上も重要な要素となります。これまで、光ファイバ中の光の通り道であるコアを空間的に複数配置するマルチコア光ファイバ(MCF)が開発され、世界最高の12コアを配置したMCFも登場しています。また、光ファイバを透過する光の散乱を利用した損失等の計測といった、非通信応用技術も確立されてきました。このような環境において、4コアMCFの既存技術活用による早期実用化と、光ファイバによる給電という新たな非通信応用に挑む、NTTアクセスサービスシステム研究所 中島和秀上席特別研究員に、4コアMCFの早期実用化に向けた要素技術、光給電技術、光ファイバの国際標準化、そして研究における「接点」の重要さと、それを体現する意識を伺いました。

Rising Researchers

■ 概要
存在しない触り心地を感じる現象や、他人の指を自分の指だと感じる現象など、多くの触覚の錯覚現象が私たちの日常生活に潜んでいます。今回は、これらの錯覚現象を用いて人間の感覚体験を理解する研究を行い、NTTの錯覚体験ウェブサイトIllusion Forum(イリュージョンフォーラム)で多くの触覚の錯覚を公開されている、横坂拓巳特別研究員にお話を伺いました。

Feature Articles: Technical Seminars at NTT R&D FORUM 2024 - IOWN INTEGRAL

■ 概要
本記事は、2024年11月25〜29日に開催された「NTT R&D FORUM 2024 - IOWN INTEGRAL」における、技術セミナーを基に構成したもので、現在のLLM(Large Language Models)の限界と今後の展望をテーマとしたパネルディスカッションの様子を紹介します。
■ 概要
本記事は、2024年11月25〜29日に開催された「NTT R&D FORUM 2024 - IOWN INTEGRAL」における、技術セミナーを基に構成したもので、光電融合技術の最前線について議論された様子を紹介します。

Regular Articles

■ 概要
NTTグループは、通信サービスを支える重要なインフラとして、携帯電話基地局用の無線鉄塔などの金属材料や塗装金属材料で構成された屋外通信設備を多数保有しています。近年、溶融亜鉛めっき鋼材の亜鉛層が腐食により消耗し、防食塗装を必要とする鉄塔が増加しています。防食塗装は十数年で劣化し、塗り直しが必要になります。そこで我々は、防食塗料の塗り替え間隔を長くすることで、鉄塔の保守コストを削減することを目的に、耐久性の高い塗料の開発に取り組んでいます。
具体的には、海からの潮風(塩分)により腐食が進行しやすい沿岸地域向けに、従来のジンクリッチペイント(ZRP)よりも高い防食性を示すZRPの開発と、そのZRPを含む塗装仕様(塗料の組み合わせ)の最適化を進めています。本報告では、市販のZRPに添加剤を加えて性能を向上させたZRPの性能評価結果と、ZRPを含む塗装仕様を設置環境や鋼構造物の種類に応じて最適化する検討について紹介します。

Global Standardization Activities

■ 概要
CAMARA Projectでは、GSMA Open Gatewayと連携し、3rd party事業者による通信キャリア網機能の利用を加速させるため、キャリア共通API(Application Programming Interface)仕様の策定を進めています。本稿では、キャリア共通APIの策定にある背景、CAMARA ProjectとGSMA Open Gatewayの関係をはじめとして、標準化団体としてのCAMARA Projectの特徴やプロセス、本Projectに対するNTTの今後の取り組みの方向性を紹介します。

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