用語説明

MMR符号化方式

Modified Modified READ[Relative Element Address Designate]

FAX符号化方式の1方式であり,エラーフリー機能を生かしてMR方式と同一のアルゴリズムで最大限圧縮効率を上げた符号化方式。前ライン(参照ライン)と符号化するラインの相関関係により,逐次的に符号化を行う。MH,MR方式に比較して約40%の圧縮率の向上が得られる。MR符号が1次元符号化方式と2次元符号化方式の組み合わせで構成される符号であったのに対し,MMR符号は,すべての符号が2次元符号化方式で構成される方式(図)。MR符号のように伝送誤りの波及を制限する機能がないため,誤りのない通信(エラーフリー)通信においてのみ使用できる。本符号化方式は1984年にエラーフリー通信が可能なG4ファクシミリ用として勧告された。また,1988年にG3ファクシミリでも誤り訂正機能がサポートされエラーフリー通信が可能となったため,現在では,多くのG3ファクシミリでも使用されている(2次元逐次処理符号化方式)。

図_MMR符号の構造