NTTと沖電気工業（株）が共同で開発し，ITUの場で提案していた動画像符号化方式で1997年３月のITU-T/SG16会合で動画像符号化方式の国際標準であるH.263の付則として採用されることが決まった。NEWPREDは通称名で，H.263 AnnexNではReference Picture Selection Modeと規定されている。また，MPEG-4のVersion 2への採用も決まっている。

NEWPREDは有線網に比べて伝送エラー等が多い移動体通信網や，伝送路の混み具合によってパケットの廃棄が行われるインターネットにおける動画像のリアルタイム伝送に極めて有効であり，これを適用することでPHSベアラ通信であれば１秒間に５フレーム，1.5 Mbit/sの次世代移動通信の環境下ではテレビ映像並みの１秒間に30フレームの伝送が可能となる。