用語説明

QAM(直交振幅変調)方式

Quadrature Amplitude Modulation

直交する2つのAM信号を合成して得られる多相多値の振幅位相変調方式の総称で,直交する4値のAM信号を合成した場合には16QAM信号が,8値のAM信号の場合には64QAM信号がそれぞれ得られる。また,2値のAM信号を合成した場合にはQPSKと同じ形のものが得られる。マイクロ波帯ではすでに256QAM信号が開発されており,この場合にはQPSKの4倍の情報を同時に伝送できる。

◆ 《16QAM(Quadrature Amplitude Modulation:16値直交振幅変調)方式》

16値直交振幅変調方式の略称。振幅と位相の双方を同時に変化させるディジタル変調方式の一種。本方式は,4・5・6G-150M-E方式にて採用しており,周波数帯域幅と伝送容量にて同条件の振幅変調(振幅のみを変化)や位相変調(位相のみを変化)と比べ,搬送波対雑音電力比が最も小さいためフェージング(伝搬状態の変化)に強い優れた変調方式である。

◆ 《64QAM(64 Quadrature Amplitude Modulation)》

ディジタル信号を,搬送波の振幅と位相を利用して変調する。

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