インターネットキャッシュサービス
現金同様にインターネット上を流通する電子マネーサービス。
(財)マルチメディア振興センタサイバービジネス協議会を中心に32社の民間企業が参加するインターネットキャッシュ推進部会により1998年9月21日から開始されたステップ1に引き続き,1999年4月30日には,運用面も含めた電子マネーシステム全体の検証を行うために,一般公募1万人による本格的検証実験ステップ2が開始された。
本サービスは,インターネットでの電子マネーの実用性の評価,サービス運用面のノウハウの蓄積を目的とし,バーチャルモール(仮想商店)上の主にディジタルコンテンツを対象に電子マネー実験の一環として行われる。利用者端末(利用者宅のパソコン),バーチャルモール,金融機関の勘定系と接続する金融機関サーバ,電子マネーの発行および管理を行う発行センタサーバから構成され,利用者端末,バーチャルモール,金融機関サーバはインターネットで接続されている。発行センタサーバは利用者・商店と直接通信する必要がないので,インターネット経由ではなく,LANで金融機関サーバと接続している。バーチャルモールは商品の陳列および利用者からの注文を受け付けるWWWサーバ,電子マネー支払いを受け取る決済サーバおよび商品を利用者に配送する配送サーバで構成されている(図1,2)。