用語説明

インターネット電話(VoIP)

1995年イスラエルのベンチャー企業Vocaltec社によって,Personal Computer(PC)上で動作する音声通信ソフト。インターネットを利用して電話(音声通信)を可能とする仕組みのこと。

インターネット電話は基本的にパソコンソフトとして実現している。マイクとスピーカを接続したパソコンにソフトをインストールし,パソコンをインターネットに接続すれば,インターネット電話を利用できる(図)。インターネット電話は利用する端末によって次の3つの形態が存在する。

① PC~PC間での音声通信

② PC~通常の電話間での音声通信

③ 通常の電話~通常の電話での音声通信

従来からのインターネット電話は①で,マイクから入力された音声はPC上で処理され,IP(Internet Protocol)パケットの形で通話の相手方のPCに届けられる。相手方は同様にPCでの処理によって音声を再生する。最近,PCでの処理をゲートウェイ(Gate Way)という装置に持たせて,一般公衆網とインターネットの間に設置する形態②,③が発表され,一般電話からの利用も可能となった。特に③は,伝送路にインターネットフレームリレー網,専用線が利用できるうえ,装置も汎用のコンピュータ利用できるため,安価な通信が可能になる。

インターネット電話技術を利用したビジネスには以下の3種類がある。

(1) 格安長距離/国際通話キャリアビジネス

(2) 関連システムの販売,SIビジネス

(3) インターネット上の付加価値サービス提供ビジネス

図_インターネット電話の形態