フレームリレー
光ファイバ等伝送路の高信頼化に伴って,従来のパケット通信プロトコル(X.25)の伝送誤り制御(再送制御)手順を簡略化することにより,1.5~2 Mbit/sまでの高速ファイル転送等のデータ通信への対応を可能とした高速パケット交換技術。パケット交換方式の延長線上のものであるが,交換機の一部の処理をなくし,その処理をユーザ側の端末に委ねることにより処理を簡易化し,通信の高速化を図っている。NTTでは,伝送速度を従来の20倍以上高速化した1.5 Mbit/sのフレームリレーサービス(スーパーリレーFR)を(他に64 kbit/s,128 kbit/sもある)1994年6月より開始している。
可変長のフレーム単位で情報の転送を行うことで,高速の伝送を可能としている。LAN間接続時によくあるバースト転送にも強いため,利用が進んでいる。また,光ファイバケーブルによる伝送路の品質向上により可能となり,最近ではVoice Over Frame Relayという音声をデータとともに伝送する技術も進んでいる。