用語説明

CATV映像伝送サービス

アナログ映像および映像に付随する音声(40 ch)とディジタル映像,映像に付随する音声(120 ch)を伝送可能とする広帯域片方向型の映像伝送サービス。NTTが,CATV事業者から多チャネル化,ディジタル化,設備投資費用の軽減,双方向アプリケーションの実現等のニーズに的確にこたえるために,PDS(Passive Double Star)方式を用いたサービスとして,1997年7月から試験的に開始した。本サービスは基本的に放送型のサービスであり,PDS方式との整合性がよく,NTTビル内の装置を多くのユーザで共用できることから,経済的に優れた特徴を有している。ディジタル映像伝送を利用した多チャネル化で,ディジタル衛星放送番組の取込みやニア・ビデオ・オンデマンド等,視聴者にとって魅力ある番組構成が可能となる。

本システムは,映像系サービスは1.5 mm,通信系サービス(アナログ電話,INSネット64等)は1.3 mmの波長を用い,波長多重(WDM)により両者を組み合わせて1本の光ファイバでお客さま宅まで伝送することにより,経済的な光ファイバの利用形態を実現している(図)。

CATV事業者の放送センタと視聴者宅を,NTTビルを介して光ファイバケーブルで結び,広帯域・高品質な映像伝送を提供するサービス。

図_CATV映像伝送サービスのシステム構成