用語説明

新同期端局装置

新同期インタフェースを持つ新しい同期端局装置では,次のような基本機能別のモジュール化構成を採用している。

① LT-MUX(Line Terminal Multplexer):基本速度の信号をN倍に多重化し,高速伝送路に送り出す(モジュールA)。

② クロスコネクト:各インタフェース間で,パス単位の信号の乗せ替えを行う(モジュールB)。

③ インタフェース変換:既存インタフェース信号を多重化し,新同期インタフェースに変換する(モジュールC,モジュールD)。

これらの装置の諸元は図のとおりで,伝送ノードの機能や規模に応じて組み合わせて設置する。

またこれらの装置は,遠隔からの運用を前提に設計されており,以下の特徴を持っている。

① すべての冗長構成をとっており,故障の際は自動的に切り替えられるため,サービスは即座に回復する。

② 架の前面での建設保守作業は,パッケージの挿脱のみを想定しており,パス設定,試験や切替制御,警報の収集等は,すべて遠隔から可能なように,必要なオペレーションシステムとのインタフェースと装置内監視制御機能を有している。

③ 各装置は故障評定機能を持っており,故障の際はセンタのワークステーションから,故障原因と該当パッケージを知ることができる。また,警報履歴が保持されるため,一過性の現象でも発生場所や原因が分かる。

図_新しい同期インタフェースを適用した中継伝送装置のモジュール構成と主要諸元

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