セルリレープロトコル
セルリレーで用いているATM方式は,送信する情報を53 byteの固定長のセルとし,その中のヘッダ情報(5 byte)によりセル単位に交換制御を行う方式。よって,既存のパケット通信やフレームリレーがいろいろな長さのパケット(フレーム)を扱うのに比較し,交換処理が簡略化され,ハードウェアのみによる交換処理が可能となるため,より高速かつ広帯域な通信を実現することができる。
セルリレーのプロトコル構成は,具体的には,物理的レイヤ,ATMレイヤ,AALからなる。物理レイヤ,およびATMレイヤはOSI参照モデルの物理レイヤ(レイヤ1)に,AALはデータリンクレイヤ(レイヤ2)に該当する。ATMレイヤまではユーザ・網インタフェースとして,AAL以上はエンド・エンドのプロトコルとして標準化上は規定されている(図)。