用語説明

テレアシスト

グラフィック表示機能およびデータ通信機能を1つの端末で実現したNTTの液晶ディスプレイ付き多機能電話機の商品名。ICメモリカードのアプリケーションソフトにより,ホームバンキング,ホームトレーディング,受発注,チケット予約,メッセージ通信等の様々な用途に利用できる。業界標準のJEIDA(Japan Electronics Industry Development Association;(社)日本電子工業振興会)規格に準拠したICメモリカードにアプリケーションソフトを組み込むことで様々な業務・サービスに対応することができる。またパソコンと比較して,低価格・省スペース・簡単操作という特徴を生かし,簡易データ端末として受け入れられている。モデム,ディスプレイ,ICメモリカードの特徴を電話機能だけでなく,データ通信に生かした多目的端末で,1991年2月に銀行ANSERを利用したホームバンキング用の端末として「テレアシスト1000」を商品化して以来,低価格,省スペース,簡単操作という特長を生かして,情報検索や受発注等の簡易データ端末として広く市場に受け入れられている。

◆ 《テレアシスト1000》

1991年2月に,銀行ANSERを利用したホームバンキング用の端末として最初に商品化。

◆ 《テレアシスト1200》

テレアシスト1000に受発注用にバーコードリーダの使用を可能にするシリアルインタフェースを装備。

◆ 《テレアシスト2100》

テレアシスト1200に情報検索に必要なフルキーボードを装備。

◆ 《テレアシスト5000/5100》

テレアシスト1000にFAX機能を装備。

◆ 《テレアシストNT1000》

「テレアシスト1000/1200」の後継機種として操作性の向上および省スペース化,現行機種と比較し使用可能ICメモリカード容量のアップ(従来の256 kbyteから1 Mbyteまでに拡大)等の機能追加,方式の見直しによる低価格化を実現した装置。

◆ 《テレアシストEX5500》

「テレアシスト」シリーズとして本体機能の充実とPCカードへの対応機能を強化した多機能電話機。FAX機能を有した最上位機種である「テレアシスト5000/5100」をベースにディスプレイの大型化を行い,留守録機能,文書通信機能,内線交換機能の追加と自動給紙,用紙カット等FAX機能の充実を図った。PCカード収容を2スロット化し,さらに,ICメモリカードに記憶するアプリケーションソフトに対する処理能力と開発環境の向上のため,16 bit CPUと汎用OSを搭載している。