ハイブリッド暗号
公開鍵暗号方式は処理速度が共通鍵暗号に比べて格段に遅いため,通常,共通鍵暗号で用いる秘密鍵の共有に利用し,共有した秘密鍵を用いて共通鍵暗号でデータの暗号通信を行う,現在もっとも標準的に利用されている暗号の利用形態。
2001年に,ビクター・シュープはISO / IECにおける公開鍵暗号の標準化作業において,公開鍵暗号方式による鍵共有機能を鍵カプセル化メカニズム(KEM : Key Encapsulation Mechanism),共通鍵暗号方式によるデータ暗号化機能をデータカプセル化メカニズム(DEM : Data Encapsulation Mechanism)として定式化した(図)。