ESアルゴリズムとは，音声の減衰特性が指数関数的に変化することに着目し，エコーキャンセラの適応フィルタのそれぞれの係数に対して，異なるステップサイズを用いることにより高速化を行う一連の手順（アルゴリズム）。射影アルゴリズムとは隣り合う入力信号のベクトル間の相関を取り除く（音声信号を白色化する）ことにより高速な適応処理を行う一連の手順。ES投影アルゴリズムはこの両方を組み合わせたもので，エコーキャンセラにおける高速な適応追随性実現のために用いられる。