FDDI(光ファイバ分散データ・インタフェース)
Fiber Distributed Data Interface
光ファイバを伝送媒体とする100 Mbit/sのトークンパッシング方式を採用したリング形光LAN。この規格はOSIモデル第一層に相当するPMD(Physical Layer Medium Dependent),PHY(Physical Layer Protocol),第二層の下位副層に相当するMAC(Medium Access Control),ステーション管理を行うSMT(Station Management)を規定している。
FDDIは100 Mbit/sのデータ伝送が可能で従来のEthernetが10 Mbit/sであるため,これを集約するバックボーン的な使われ方をしていた(現在ではATM等さらに高速な方式でバックボーンを構築する傾向がある)。高負荷時においても安定した伝送速度を示し,耐障害性にも優れていることから,現在でも利用される。あるインターネットプロバイダではFDDIを使ったインターネットアクセスメニューを用意しているところもある。
現在実用化されているFDDIはANSI(アメリカ規格委員会)X3T9.5委員会で1982年から標準化が検討されていた光LANで,
・ データ通信を目的としたFDDI-Ⅰ
・ 音声と動画像通信も可能なマルチメディア対応のFDDI-Ⅱ
の2種類がある(図)。
◆ 《CDDI(Copper Distributed Data Interface)》
FDDIが光ファイバを使用するのに対し,CDDIはUTP(Unsield Twised Pain;無シールドよりケーブル)[銅線(Copper)]を使ってANSI FDDI規格の通信を行う規格(CDDIはCrescendo社の商品名。他社ではTPDDIと呼ぶところもある)。
◆ 《TP-DDI(Twisted Pair cable-Distributed Data Interface)》
より対線を使った100 Mbit/sのLAN。より対線版のFDDI。ANSI(米国規格協会)のX3T9.5が標準化。