
IETF
Internet Engineering Task Force
インターネットの技術について議論する組織で,インターネット標準となる仕様を開発し,またインターネットの技術と運用について話し合う場を提供している。1995年からインターネットの性能について検討を開始し,性能尺度/測定方法の共通化,性能を正確に測定するツールの開発を行っている。本会議は年3回開催され,Internet Draftと呼ばれる提案書,RFC(Request for Comments)として公表される文書が決定される。
IETFには100程度のWG(Working Group;技術分科会)がある。WGは,Applications,General,Internet,Operations and Management,Routing,Security,Transport,User Servicesの8エリアのいずれかに属する。
IETF標準は,Standard RFC(Standard Request For Comments)と呼ばれる。Standard RFCは安定的に動作し,普及している実績が求められる。この他に実験的なプロトコルに関する仕様を規定したExperimental RFC,情報を提供するためのInformation RFCがある。
◆ 《IPPM(IP Provider Metrics)》
インターネットの性能尺度の標準化を行うために,1995年にIETFに設置された。IPPMでは,インターネットのクラウドの性能尺度と測定法の標準化を進めている。標準化の目的は,インターネットの性能についてユーザとプロバイダの間で,共通の認識を広めることにある。
◆ 《クラウド》
複数のルータとそれらのルータ間を結ぶリンクからなるネットワークのこと。
◆ 《IESG(Internet Engineering Steering Group)》
IETFのエリアディレクタからなる組織で,IETFワーキンググループ議長から提出された各種ドラフトを次の段階のドラフトとすることの承認等を行う。
インターネットで利用される各種プロトコルなどの標準化を実施している組織。本組織で標準化された文書はRFC(Request for Comment)として発行される。