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11月号 2022 Vol. 20 No. 11

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■ 概要
1967年、電電公社内にデータ通信本部が設立、1988年の会社創立を経て、およそ半世紀。NTTデータは、お客さまの業務を熟知し、テクノロジを活用して、新しい社会の仕組みを構想・実現することで多くのお客さまの信頼を獲得してきました。お客さまとの長きにわたるLong-term Relationshipsの信念はそのままに、新しい変革に挑戦する本間洋代表取締役社長に、NTTデータの経営環境とトップとしての想いについて伺いました。

Front-line Researchers

■ 概要
「こころまで伝わる」情報通信技術の実現をめざし、情報科学、心理学、神経科学から、感覚・情動・運動にかかわる情報処理メカニズムの解明をめざすNTTコミュニケーション科学基礎研究所人間情報研究部。触覚のメカニズムの探求やその伝送技術への応用を行い、Well-beingの向上支援にも取り組む渡邊淳司上席特別研究員に研究の進捗について伺いました。

Rising Researchers

■ 概要
光アクセスネットワークとはユーザと通信局舎間を接続するネットワークのことで、現在増加傾向にある通信トラフィックや、モバイル端末向けのサービスや、低遅延や高信頼が求められるエッジコンピューティングなどのさまざまな要求に光アクセスネットワークで対応していくことが求められています。今回は、これらの要求に対応する光アクセスネットワークの仮想化・ソフトウェア化技術について、鈴木貴大特別研究員にお話を伺いました。

Feature Articles: Research and Development for Enabling the Remote World

■ 概要
世界中に広まったコロナ禍によって、人々の生活様式は半ば強制的に「リモート」を強いられてきましたが、人々の生活の充実のために「選ばれるリモート」「組み合わせるリモート」の実現に向けて、NTT人間情報研究所は、新しい生活スタイル特有の課題をテクノロジのみならず、社会科学、人文学など幅広い観点で分析・抽出し、研究開発を推進することで、アフターコロナならではの新たな「リモートワールド」の実現をめざします。
■ 概要
NTT人間情報研究所では、リモートならではのユーザ体験を創出する新しい「リモートワールド」の実現に向け、人間の能力拡張を実現する技術開発に取り組んでいます。言語化が難しい運動能力・身体知を対象に、表面筋電や脳波のような客観的に観測できる情報を収集し、その情報を基に、筋電気刺激を用いて人に直接伝えるような伝達・共有をめざす運動能力転写技術と、その人自身の内で発生している主観的な感覚をとらえ、それと同様の感覚を他の人が自身の感覚として形成できるように伝達・共有をめざす身体知技術に取り組み、リアル・サイバーを超えた能力拡張実現をめざします。
■ 概要
地理的、時間的な制約から人々を解放することが可能なリモートワークについて、エッセンシャルワークのようなリモートでの対応が難しい職種においても選択できるようになることが求められています。本稿では、遠隔地に存在する人が現地での人や環境との相互作用が発生する作業において、「義体」を通じて現地作業時と同様に状況をとらえることができ、その人の意図どおりの活動を可能とすることに加え、現地で義体とともに活動する人が不安や違和感を抱かないかたちで、対面同等のコミュニケーションを可能とする身体遠隔化技術の実現に向けた取り組みを紹介します。
■ 概要
NTT人間情報研究所では、ライブ配信イベントをリモートで自宅からオンラインで楽しむ観客(リモート観客)の様子をイベント開催しているメイン会場(リアル会場)で違和感なく合成・提示するために、リモート観客の様子をリアル会場の状況に合わせて調和させつつ再現する技術の研究開発に取り組んでいます。2022年3月21日に開催された「第34回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2022 SPRING/SUMMER」において、コロナ禍のため歓声を上げられないリアル会場の観客とリモート観客のために、低遅延映像通信とクロスモーダル検索を使って疑似歓声音をリアル会場で再生して盛り上がりをサポートする実証実験を実施しました。本稿では、この実証実験の取り組みについて紹介します。
■ 概要
近年増加しているリモート環境での音楽ライブや競技観戦などへの参加では、会場で感じる熱狂や一体感、熱意の伝染といった現地・対面ならではの情動を伴う体験が失われています。本稿では、リモート環境でも個人や群衆の情動の増幅・共鳴が活発に行われる世界の実現に向け、参加者の情動の表出特性の推定とそれに基づく情動制御により、仮想現実ならではの楽しみ方を体験できるパーソナルバーチャル会場を生成する情動的知覚制御技術の研究開発の取り組みについて紹介します。

Feature Articles: Toward Open and Intelligent Wireless Networks

■ 概要
5G(第5世代移動通信システム)のモバイルネットワークは、従来に比べて多岐にわたるサービスへの対応が求められています。これを満たすために、サービスに応じた柔軟なネットワークを構築する必要があり、それを実現するのがRANのオープン化です。本稿では、RANオープン化の概要を説明し、オープン化の標準化を担うO-RAN ALLIANCEの現況、およびNTTドコモの新たなRANオープン化の取り組みである5GオープンRANエコシステムについて紹介します。
■ 概要
LTEや5Gのさらなる高速・大容量化が進みつつある中、無線基地局装置において高い処理性能が求められています。NTTドコモは、このような要求を実現するために、これまで専用に開発されたハードウェア(HW)とソフトウェア(SW)を用いてきました。一方、IT分野における技術革新は目覚ましく、HWの性能向上や、HWとSWの分離(仮想化・クラウド化)が進んでいます。それら技術を取り込んだ、優れた無線基地局装置の実現が可能になりつつあり、RANの仮想化として開発・商用化が進められています。本稿では、RAN仮想化技術に関するNTTドコモでの取り組み状況について紹介します。
■ 概要
5G(第5世代移動通信システム)時代のネットワークは、多種多様なアプリケーションへの対応が求められ複雑化が進んでおり、ネットワークのオペレーションや最適化を、従来のように人手で対応することが困難になると予想されます。NTTドコモでは、機械学習に代表されるAI(人工知能)やビッグデータを活用し、より自律的かつ自動化されたRANオペレーションの実現に向け、O-RAN ALLIANCEで標準化が進められているRICの技術開発を進めています。本稿では、O-RAN ALLIANCEにおけるRICの標準化状況を解説し、RANインテリジェント化を実現するユースケースやロードマップについて紹介します。

Regular Articles

■ 概要
通信トラフィックの継続的かつ急速な成長に対応するため、光コアネットワークにおけるチャネル(波長)当たりの伝送容量は今後10年でマルチテラビットに到達することが求められています。本稿では、光トランシーバの帯域ボトルネックを解消し、将来のマルチテラビット光通信システム実現のカギとなり得る110 GHz帯域のAMUX/ADEMUX ICおよび200 GHz帯域のアンプ、ミキサ、コンバイナICといった、内製InPヘテロ接合バイポーラトランジスタ技術による最新の極広帯域アナログICについて概説します。

Global Standardization Activities

■ 概要
2022年6月6日から16日にかけて、国際電気通信連合(ITU)の電気通信開発部門(ITU-D)の総会に相当する世界電気通信開発会議(WTDC-22)がキガリ(ルワンダ)で開催されました。ここでは同会議の概要と主な審議内容を紹介します。

Information

■ 概要
NTTコミュニケーション科学基礎研究所(CS研)では、最新の研究成果を多くの方々に知っていただくイベントとして、2022年6月2日正午より「オープンハウス2022」をウェブ公開により開催しました。ここではその開催模様を報告します。

External Awards/Papers Published in Technical Journals and Conference Proceedings
外部での受賞もしくは投稿した論文の抄録

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