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View from the Top
- ■ 概要
- 光電融合デバイスの設計開発、製造、販売等の機能をフルスコープで備える専業メーカとして歩み始めたNTTイノベーティブデバイス。IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想の基幹インフラを構成する各種装置の核となる戦略デバイスを設計開発、製造することで、IOWN構想が提案している光を中心とした革新的な技術による高速大容量通信がもたらす電力削減など持続可能な社会の実現による社会貢献を追求する塚野英博NTTイノベーティブデバイス代表取締役社長に、事業の内容とトップとしての心構えを伺いました。
Front-line Researchers
- ■ 概要
- IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)では、ネットワークはもとより、コンピュータの内部も電気信号から光信号への変革をめざしています。これを実現するうえで、光をデバイスの中に閉じ込めるフォトニック結晶により実現できる光トランジスタが大きなカギを握っています。一方、全く異なるアプローチとして、ギガヘルツ領域まで高周波化した音響波(弾性振動波)を用いたデバイス技術も広く研究されています。その技術をさらに進展させ、音響波の伝搬をナノスケール領域で制御することにより、低消費電力の情報処理や超高感度のセンシング技術を実現しようという基礎研究がナノメカニクス技術です。例えばフォノニック結晶と呼ばれるナノスケールの人工構造を用いて、音響波をデバイスの所望の領域に閉じ込めたり伝搬を制御したりする技術はその一例です。こうしたナノメカニカル技術の実現をめざして研究に取り組むNTT物性科学基礎研究所 山口浩司フェローに研究の現状と将来性、また先端研究を取り巻く情勢の変化、さらには、その中での研究の進め方に関する思いを伺いました。
Rising Researchers
- ■ 概要
- インターネットが普及しICTが生活に溶け込んだ現代では、ソフトウェアの信頼性への要求が非常に高まっています。高い性能が求められる分野のソフトウェア開発で現在主流のC言語は、柔軟で自由なハードウェア操作が可能である一方で、開発者の単純な誤りが不具合やセキュリティリスクを招く点が懸念されています。そのため高い性能と現代の要求に合った信頼性を満たすソフトウェア開発のためのプログラミング技術が求められており、C言語に代わる新たなプログラミング言語の取り組みも進んでいます。今回は「高信頼なシステムソフトウェア技術」の研究に取り組む、藤田智成特別研究員にお話を聞きました。
Feature Articles: Toward More Robust Networks
- ■ 概要
- 大規模な通信故障は日常生活や経済活動に甚大な影響を及ぼすため、より強靭性の高いネットワークが求められます。NTT研究所では、システム故障に対してネットワークの対応力を高めることでサービス影響を抑止し、回復力を高めることで復旧時間を短縮するロバストネットワークの実現をめざしています。本稿では、ロバストネットワークを支えるオペレーション関連技術の研究開発の取り組みについて紹介します。
- ■ 概要
- NTT研究所では、ロバストなネットワークの実現に向け、その運用を高度化する技術開発を進めています。本稿では、複雑化・多様化するネットワークサービスのネットワーク状況とサービス影響の迅速な把握を可能とする研究開発の取り組みを紹介します。
- ■ 概要
- NTT研究所では、大規模な災害や障害に対してネットワークのさらなる強靭化を実現するためのネットワーク設計制御技術の研究に取り組んでいます。大規模な災害に対しては、伝送ルートの耐災害性・耐障害性を高めるための研究開発を進めています。また、大規模な故障に対しては、故障の長時間化や大規模化を防ぐための強靭な制御プレーンアーキテクチャの検討を進めています。そして、端末・クラウドとの連携まで実施することによって、ユーザレベルのコネクティビティを向上させる技術について検討しています。本稿では、これら3つの技術について紹介します。
- ■ 概要
- NTT研究所では、ネットワーク障害の早期復旧のためにAI(人工知能)を用いたゼロタッチオペレーションの研究開発に注力しています。AIを用いたネットワークオペレーションを実現するためには、大量のネットワーク障害データを学習することが必要となります。私たちは、疑似環境の中で大量のネットワーク障害を人為的に生成し、それらへの対応方法を学習させることで、AIを自律的に学習させるフレームワークを確立しました。本稿では、提案フレームワークのコンセプトとフレームワークの中でAIがどのように学習していくかを解説しています。
Regular Articles
- ■ 概要
- NTT人間情報研究所では、あらゆる業務を必要に応じてリモートから実施可能にするために、物理的な距離の制約を超えてリアルタイムに遠隔地の状況を把握し、ロボットなどの義体を遠隔操作することを可能とする身体遠隔化技術の確立をめざしています。義体の遠隔操作では、リアルタイムに遠隔地の状況を分析し、義体の動作や義体周辺の人や環境の情報を操作者へ適切にフィードバックする必要があります。そこで、遠隔地にいる人がどのような行動をしているのかを把握するため、人の行動をカメラ映像から自動で認識するための身体行動理解エンジンを開発しましたので紹介します。遠隔操作者へのフィードバックをリアルタイムで行うためには、認識処理のリアルタイム化が重要となります。本エンジンでは認識処理を軽量化する技術を開発し、CPUでリアルタイムに複数人の行動を認識することを実現しました。
- ■ 概要
- NTTでは、同一ネットワーク上でさまざまなネットワーク要件を持つサービスを同時に提供可能とする世界に向けて、伝送・無線基盤とコンピュート基盤の組合せで構成されている機能別専用ネットワーク(FDN: Function Dedicated Network)の検討に取り組んでいます。特にNTTアクセスサービスシステム研究所では、遅延等の品質をサービス要件に応じて常に低遅延・低ジッタ(遅延揺らぎ)な状態に保ち、サービスの持続的かつ安定的な提供を可能とする、低遅延FDNの研究開発を進めています。ここでは低遅延FDNの概要と特徴について紹介します。
Global Standardization Activities
- ■ 概要
- ITU-T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)SG(Study Group)2の第2回全体会合が、2023年3月13〜22日に、42カ国137名が参加し、バーチャル会合形式で実施されました。SG2は、番号および識別子に関する標準化を行うWP(Working Party)1と、網管理に関する標準化を行うWP2から構成されますが、本報告ではWP1の状況を報告します。電気通信サービスの進展に伴い、番号・識別子に関するSG2の活動も幅広いものとなっており、ここでは、それらを9課題に分類し、各課題での勧告の策定に向けた活動状況について報告します。
Practical Field Information about Telecommunication Technologies
- ■ 概要
- 通信技術の基礎知識をテーマとするシリーズ第79弾となる本稿では、NTT東日本技術協力センタがサポートを行った、50bit/s専用線における特異故障事例と収容替え不可事例の2件を紹介します。
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