AMF(アジア・マルチメディア・フォーラム)
Asian Multimedia Forum
NTTがアジア・太平洋地域におけるマルチメディア・アプリケーションおよびサービスの共同開発,利用促進,プラットフォーム構築を目指すオープンなフォーラムとして設立を企画し,それに向けてアジア地域の通信事業者,インターネット・サービス・プロバイダ(ISP)等に呼びかけ8カ国16社から賛同が得られ,1997年6月に正式に設立。共同設立メンバは,香港テレコム,PTインドサット,PTテレコム,国際デジタル通信(株),(株)インターネットイニシアティブ,(株)日本サテライトシステムズ,NTT,暁星グループ,韓国通信,マレーシア電子システム研究所,マルチメディアディベロップメントコーポレーション,テレコムマレーシア,スマートコミュニケーションズ,シンガポール・テクノロジーズ・テレメディア,シンガポールテレコム,タイ電話公社,タイ通信公社。1998年12月現在,会員企業・団体は50を超える。ホームページはhttp://www.asiamf.org。
AMFは,情報通信事業者やマルチメディア分野に関心のあるユーザが協力し,①アジア地域におけるマルチメディアサービス/アプリケーションに対するニーズの把握,②地域のニーズに即したサービス/アプリケーションの企画・開発,③これらサービス/アプリケーションの国境を超えたインタオペラビリティの実現に必要な技術の開発とネットワーク/アプリケーション・プラットフォームの構築,④アジア地域への高度なプラットフォーム/サービス/アプリケーションの導入・促進,の活動を展開することにより,マルチメディア関連のアプリケーションやサービスを普及させ,地域のマルチメディア通信,サービスの発展に貢献することを目的としている。
主な活動としては,各国のマルチメディア利用実験への相互参画,マルチメディアの国際共同利用実験の実施等を行っている。具体的には,VTOA,コネクションレスサーバを用いたバーチャルLAN,衛星インターネット,高信頼マルチキャスト配信,ディジタル博物館,多言語WWW検索,インターネット音声,電子現金等のプロジェクトがある。また最近では,ATMを基盤としたマルチメディア・ネットワークの相互接続性並びにATM,衛星,インターネットの特性を生かした各種サービス,アプリケーションの流通とインターオペラビリティの検証,さらには,これらの開発成果に対するエンドユーザ評価を目的として国際マルチメディア利用トライアルを進めている。