19 GHz帯高速無線LANシステム
10 Mbit/sのイーサネットと同等以上のスループットを有する19 GHz帯を用いたシステム。
天井または壁際に設置し,支線LANと接続されるCM(Control Module)と一般的なオフィスのグループ構成単位である「島」に設置し,複数のPC端末を束ねて接続するUM(User Module)から構成され,CM~UM間は19 GHz帯の電波を用いて接続される。CM1台で最大10台のUMを収容でき,またUMは8ポートのHUBを内蔵しており,UM1台で標準的に8台までのPC端末の収容を可能としている(図)。
通信方式はTDD(Time Division Duplex)を用い,同一周波数を1台のCMと複数のUMで共用し,各UMから回線割り当て要求に応じてCMがそれを許可する集中制御方式を採用している。またCM~UM間の接続方法はあらかじめ各UMが使用するスロットを割り当てるGSMA(Global Scheduling Multiple Access)方式とすることによって,無線区間での信号の衝突をなくし,高速のスループットを実現している。
なお,本システムは(社)電波産業会(ARIB)が標準化した構内無線局19 GHz帯データ伝送用無線設備標準規格(RCR STD-34A)に準拠している。