インターネットEDIシステム
EDIを導入した企業でも,他企業等との取引には従来どおり紙ベースで処理をしなければならず,この現状を打開するために期待されているシステム。インターネットEDIでは,通信ネットワークにインターネットを利用することで運用コストを下げ,また通信プロトコルにインターネットで標準的なプロトコルを採用することで,端末の導入コストも下げることができる。
(1) EDIFACTORY(メール型EDIシステム)
メール型EDIを実現するパソコン端末ソフト。電子メールとセキュリティ技術を用いたインターネット上で低コストかつ安全なEDIを実現するためのシステム。
(2) Net-SIDE
マルチメディア商品情報をWebで公開すると同時に,カスタネットと呼ばれるプッシュ技術(WWWサーバがWWWブラウザに向けて情報を送り込む形態の技術)を利用し,取引先に最新の商品情報を配信することを可能にするシステム。
(3) Webport(Web型EDIシステム)
EDI端末ソフトウェアとしてWebブラウザの利用を可能にしたWeb型EDIシステム。既存のEDIシステムにWebportを導入することにより,取引先に対してWebブラウザによるEDI伝票交換機能を提供することができる。
WebportはWebport本体装置とWebブラウザ端末で構成される(図)。Web本体装置はNetscape Enterprise Server等のWebサーバソフトウェアとWebportのプログラムモジュールによって構成される。また,メッセージを管理するメッセージフォルダ,ユーザの各種設定情報は,Webport本体装置側で保持される。Webportのプログラムモジュールは,Webportの基本的な処理を実行するCGIプログラムとWebブラウザ上での伝票処理機能を提供するActiveXコントロール群(CABファイル)で構成される。Webブラウザ端末は,Webブラウザソフトウェアと伝票処理データベースにより構成される。伝票の表示/作成等の伝票処理はActiveXコントロールが伝票処理データベースを参照することにより実行される。