楕円曲線暗号
楕円曲線上の演算規則を利用した公開鍵暗号技術。暗号強度を確保しつつ,短い鍵長で高速にデータを暗号化できるため,RSA暗号に次ぐ次世代公開鍵暗号として注目されている。
ECDSA(Elliptic Curve Digital Signature Algorithm)は楕円曲線暗号による電子署名アルゴリズムであり,PSEC-KEM(Provably Secure Elliptic Curve encryption with Key Encapsulation Mechanism)は,NTTが開発した鍵配送を目的とした楕円曲線暗号である。どちらも欧州連合推奨暗号(NESSIE : New European Schemes for Signature, Integrity and Encryption)や電子政府推奨暗号(CRYPTREC : Cryptography Research and Evaluation Committees)などに選定されている。