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9月号 2014 Vol. 12 No. 9

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■ 概要
事業環境が目まぐるしく変化する通信業界において、次々と斬新な施策を展開するNTT東日本。新たなマインドへの転換期において、どのようなロジックで自社サービスを提供し、どのようなスタンスで局面に臨むべきかを岡政秀NTT東日本代表取締役副社長に伺いました。

Feature Articles: Frontiers of Quantum Optics Research at NTT Basic Research Laboratories

■ 概要
NTT物性科学基礎研究所では、量子光物性研究部を中心に、光が持っている量子力学的な性質を利用した、新しい概念に基づく情報通信処理の基礎研究を進めています。それは、将来の情報セキュリティの問題を解決したり、現在のコンピュータでは扱うことの難しい問題の答えを出したり、少しずつ片鱗をみせるようになってきた新しい技術の数々です。本特集では、光の量子状態の制御と、それを支える光と物質との相互作用に関する研究の最新の取り組みを紹介します。
■ 概要
光子を用いたスケーラブルな量子情報処理を実現するために、量子回路の小さなチップ上への集積化が有効であると考えられています。本稿ではシリコンフォトニック結晶技術を用いた集積光量子情報デバイスの実現に向けたNTTの取り組みについて紹介します。
■ 概要
量子暗号による秘匿通信の長距離化には、量子もつれ状態にある光子対を遠く離れた拠点間へ配送することが重要です。本稿では、光ファイバ中での量子もつれ光子対の長距離配送実験と、量子通信の長距離化に向けたNTTの取り組みを紹介します。
■ 概要
希土類原子は固体中でその元素固有のエネルギー位置に離散的な量子準位を形成し、量子情報操作のための優れたプラットフォーム材料となることが期待されています。本稿では通信波長帯光子との相互作用が可能な、高品質酸化エルビウム単結晶薄膜のシリコン基板上への作製とその特有の光学物性を紹介します。
■ 概要
私たちは1.5µm光通信波長帯における光書き込み量子メモリへの応用を目指して、シリカガラス光ファイバ中にドープされた167エルビウムイオン(167Er3+)の超微細構造準位の利用可能性を検討しています。167Er3+イオンの準位の安定性(寿命)がメモリ時間を決定するので、寿命に関する詳細な情報が必要となります。本稿では、超微細構造準位の寿命を測定しているときに、私たちが偶然に発見した寿命の異常な温度依存性と、それをもたらすガラスの物性について紹介します。
■ 概要
量子力学の特異な性質を利用して、従来技術を凌駕するデバイスを目指した「超伝導永久電流アトムチップ」を用いて、私たちは原子の巨視的な量子状態を実現することに成功しました。本稿では当初の予測に反する超伝導アトムチップの奇妙な振る舞いに悩まされながらも、幾多の問題を克服し、極めて安定なボース・アインシュタイン凝縮をチップ上で実現した技術について紹介します。

Regular Articles

■ 概要
NTTは、シルクなどの繊維素材を導電性高分子(PEDOT-PSS)でコーティングし、着衣だけで心拍・心電図の常時モニタリングを可能にする柔軟な導電性繊維複合素材を2013年2月に開発しました。その後、素材開発や縫製技術の面で東レ株式会社とコラボレーションすることで本格的な実用化に向けた研究開発を加速し、サービス展開主体のNTTドコモと連携し、その素材を“hitoe”とブランディングして2014年1月にNTT、東レ、NTTドコモの3社で報道発表を行いました。ここでは、“hitoe”を構成する技術、および“hitoe”によって計測される生体信号の利用シーンについて紹介します。

Global Standardization Activities

■ 概要
電話サービスとしてのVoIP(Voice over IP)の普及に伴い、通信キャリア網間の接続においても従来の電話網(PSTN: Public Switched Telephone Networks)を介した接続形態から、IPベースの接続形態(IP相互接続)への移行が望まれています。ここでは、国内・海外におけるIP相互接続仕様の標準化動向と、それに対するNTTの取り組みについて解説します。

External Awards/Papers Published in Technical Journals and Conference Proceedings
外部での受賞もしくは投稿した論文の抄録

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