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4月号 2020 Vol. 18 No. 4

English

Front-line Researchers

■ 概要
医学系学術雑誌LANCETでは2017年、難聴が認知症の主要なリスク要因の1つであるという報告が行われて話題となりました。あらためて「聞こえ」に対する関心が世界的にも高まっているといえます。「聞こえ」の問題というと、小さい音や高い音が聞こえなくなることだと考えられがちですが、困りごとの根本はそれだけに限らないようです。瞳孔などの聴覚とは無関係にみえる身体反応から聴覚の仕組みや、音の主観的な聞こえ方についての情報を分析する古川茂人NTTコミュニケーション科学基礎研究所上席特別研究員に最新の研究動向と研究者としてのあり方について伺いました。

Feature Articles: Security Technologies for Creating New Value

■ 概要
NTTセキュアプラットフォーム研究所では、来たる「スマートな世界」に必要となるセキュリティ技術の研究開発(R&D)に取り組んでいます。本稿では、スマートな世界に求められる「安全なデータ流通の世界」を示すとともに、その世界を支えるNTTセキュアプラットフォーム研究所の取り組みを「スマートな世界を守るセキュリティ」および「スマートな世界を創るセキュリティ」の2つの側面で紹介します。
■ 概要
デジタルトランスフォーメーション(DX)の加速によりデータの価値は以前にも増して高まるとともに、セキュリティのリスクやプライバシに関する懸念が高まりつつあります。NTTセキュアプラットフォーム研究所では、この課題を暗号技術で解決し、個人・組織が所有するデータを目的に合わせて必要最小限で提供し、課題解決につなげる世界をつくっていきたいと考えています。本稿では、このような世界における安全なデータ流通を支えるNTT研究所の具体的な取り組みを紹介します。
■ 概要
近年のサイバー攻撃は、巧みに標的を騙すことでマルウェアを企業網内に潜り込ませる傾向が強まっており、感染を未然に防ぎ切ることが困難になりつつあります。一方、外部に公開しているWebサーバなどに対しては、攻撃手法がよく知られるにつれ、攻撃頻度が上昇してアラートが多発し、どれから対処すべきか判断に困るようになりつつあります。本稿では、このような状況に打ち勝つための、攻撃時に残される痕跡に着目したサイバー攻撃対策の最前線の取り組みを紹介します。
■ 概要
キャッシュカードの偽造事件を契機としてNTTに暗号研究グループが発足してから35年になろうとしています。その流れをくむNTTセキュアプラットフォーム研究所(SC研)では普遍的価値を持つ暗号基礎理論の構築に貢献するとともに、進歩し続ける通信・計算環境の変化に対応した新しい暗号技術の創出に取り組んできました。本稿では発展の著しい量子計算機の出現に備えた暗号技術や情報処理技術に関するSC研の研究活動を紹介します。

Feature Articles: Keynote Speeches/Workshop Lectures at Tsukuba Forum 2019

■ 概要
本稿では、NTTグループが取り組んでいる「社会インフラの共用化」の実現に向けた、社会的課題の解決策や具体的な取り組みについて紹介します。本記事は、2019年10月31日〜11月1日に開催された「つくばフォーラム2019」での、井伊基之NTT代表取締役副社長の講演を基に構成したものです。
■ 概要
本稿では、地域の中小企業や一次産業の活性化を通じて「豊かな日本」を実現するため、NTT東日本グループの農業分野での最新の取り組み事例や、さまざまな関係者との新たな価値を創り出すCollective Impactの重要性、それを実現するためのオープンな社会プラットフォームの実現に向けた構想を紹介します。本記事は2019年10月31日〜11月1日に開催された「つくばフォーラム2019」での澁谷直樹NTT東日本代表取締役副社長の講演を基に構成したものです。
■ 概要
NTTアクセスサービスシステム研究所シビルシステムプロジェクトでは、基盤設備の永続化を目標に研究開発を進め、基盤設備のスマートなオペレーションの実現をめざしています。本稿では新たな管路・マンホール設備、およびとう道設備の維持管理業務について紹介します。なお、本特集は2019年11月1日に開催された「つくばフォーラム2019」ワークショップでの講演を基に構成したものです。
■ 概要
NTTグループでは、お客さまに多様なサービスを提供しています。無線技術はサービスを支える重要な技術です。無線サービスは使用する周波数の特性に応じて、さまざまな使い方が考えられます。本稿では、無線技術の研究開発の方向性、VHF/UHF/マイクロ波/ミリ波帯と使用する周波数に応じた無線サービスを支える技術、および衛星通信、無線LANの現状・展開について紹介します。

Regular Articles

■ 概要
大規模光マルチキャストスイッチの小型化に向けて、石英系PLC上に電気コネクタを直接はんだ実装した新規電気実装方式を検討しました。この実装方式を取り入れることで、PLC面内の電気配線領域を削減でき、チップの小型化が可能となります。実際に、汎用的なSMT技術用いてFPCコネクタを石英PLC上にはんだ実装した構造を有する16 x 16マルチキャストスイッチを作製したところ、従来の電気実装方式を用いた場合の約半分のサイズに小型化に成功しました。また全256端子に対して良好な電気接続と、従来と同等の優れた光スイッチ特性を確認しました。この新規実装方式は光スイッチ以外のデバイスにも適用可能であると考えます。

Global Standardization Activities

■ 概要
一般社団法人情報通信技術委員会(TTC)のBSG(標準化格差是正)専門委員会では、アジアルーラル地域におけるICTを利活用した社会的課題解決ソリューションの展開・普及をAPT(Asia-Pacific Telecommunity)の支援を受けて行ってきました。今回、各国で実施した農業、水産業、環境、医療、教育、災害予防等のパイロットサイトでのデータを共有するためのプラットフォーム立ち上げを行い、それらの異業種間のデータを活用した新産業を創出するアイディア提案のイベントを開催しました。ここでは各イベントの概要を紹介します。

Practical Field Information about Telecommunication Technologies

■ 概要
通信技術の基礎知識をテーマとするシリーズ第57弾となる本稿では、「FAX画像の一部分が白抜けする事象」について、さまざまなツールを使用して原因を調査した内容をご紹介します。

Information

■ 概要
2019年の「つくばフォーラム」は、10月31日〜11月1日の2日間にわたり、「時代を支え 次代を拓くアクセスネットワーク 〜サービスを創出する世界最先端技術と、業務を変革する現場最先端技術〜」をテーマに開催しました。ここでは、本フォーラムの講演や展示などの開催概要について紹介します。

External Awards/Papers Published in Technical Journals and Conference Proceedings
外部での受賞もしくは投稿した論文の抄録

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