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6月号 2022 Vol. 20 No. 6

English

Front-line Researchers

■ 概要
コンピュータ技術を支えるCMOS電子回路の微細化技術が限界に近づき、デジタルコンピュータの性能が指数関数的に向上するというMooreの法則の終焉が現実のものとなってきました。こうした中、物理現象を用いてデジタルコンピュータが苦手とする特定の問題を効率良く(高速に)解く計算機の研究が盛んに行われています。この領域において、世界初の成果を次々と発表している武居弘樹上席特別研究員に研究成果と、研究者としての姿勢を伺いました。

Rising Researchers

■ 概要
次世代インタラクティブメディアにおいては、高品質・低遅延・省エネルギーな映像生成が必要になると予測されています。今回は、視覚モデルの構築を通じ、ヒトと環境の双方にやさしい映像生成技術の確立をめざしている吹上大樹特別研究員にお話を伺いました。

Feature Articles: NTT Group’s Initiatives for Creating New Value in the Food and Agriculture Sector

■ 概要
NTTグループは農林水産業を重点分野の1つとして位置付け、グループの最先端技術やアセット、サービスを活用し、象徴的なパートナーとの連携により、育種から生産、流通、販売、食に至るフードバリューチェーン全体の最適化を図る「Smart Agri」の実現に取り組んでいます。また、地球環境問題に対する関心の高まりを受け、生産力を向上させながら、自然との共生を図ることができる新たな取り組みも始めています。本稿では、農林水産業に関する課題とNTTグループの取り組み概要、具体的事例、今後の展開について紹介します。
■ 概要
食品廃棄物のリサイクル方法の1つとして、再生エネルギーを回収できる「メタン化」への注目は高まりつつありますが、導入にあたっての設備コストや運転管理の手間が課題となることが多くなっています。そこでビオストックは、取り回しが容易で遠隔監視システムを装備したコンテナ型バイオガスプラントを開発し、NTT東日本と共同で、NTTe-City Laboに商用プラントを設置し、社員食堂の食べ残しや自社圃場の廃棄物を活用してエネルギーや肥料を創出する都市型循環エコシステムの実証を開始しました。
■ 概要
2021年2月に事業を開始したNTT e-Drone Technologyは持続可能な社会の実現に向けてドローンの社会実装を推進するミッションを持って立ち上がった会社です。地域の主要産業である農業を起点にドローンの利活用を推進することで地域の拠点づくりをお手伝いするところからまずは始めています。本稿では、主に農業分野の取り組みについて紹介します。
■ 概要
NTTデータでは土づくりを推進していくために、ICTを活用して日本全国の土壌診断データとそこでの営農作業情報を収集しデータベース化しました。このデータベースにより、これまでの経験や勘という領域においてデータに基づくデータ駆動型の取り組みが可能となります。データベースのデータは全国統一手法で土壌分析を行うことでデータの正規化を行っており、このデータを活用することで個別圃場の把握だけでなく地域特性の把握も可能となります。また、土壌診断における土壌採取の手間を軽減するための技術として、衛星画像から土壌成分の測定を行う技術を開発し実証試験を行っています。
■ 概要
NTTレゾナントでは、マルシェル by gooというC2Cのマーケットプレイスを提供しています。本稿では、昨今のクリエイターエコノミーの潮流・国内外のECサービスのトレンドや農作物を取り扱う中で、農業に携わる方々の生の声や、サービスを運営していくうえでの技術的課題、および今後の展望を報告します。

Regular Articles

■ 概要
カーボンニュートラルの実現に向けて、21世紀中盤までにグローバルレベルで温室効果ガス排出のネットゼロを達成する必要があります。NTTグループでは2021年9月に新たな環境エネルギービジョン「NTT Green Innovation toward 2040」を策定し、2040年度までにNTTグループのカーボンニュートラルを達成するとともに、IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)を含めたICTサービスの普及拡大などにより社会の環境負荷削減にも貢献していく目標を定めました。ICTの利用は、ICTインフラの拡張やICT機器の使用などICT分野における電力需要増加による環境負荷増大が懸念される一方で、ICT導入による生産効率化やエネルギー利用効率の向上、移動削減などが社会の環境負荷削減に大きく貢献でき、今後の脱炭素対策の一助にもなり得ます。本稿では、ICT導入による社会の環境負荷削減ポテンシャルおよび経済発展への効果について、私たちが開発した推計手法の紹介とともに、NTTグループが提供するICTサービスを含めた日本国内の主要ICTサービス36種類の導入による環境および経済への2030年までの影響を定量的に推計した結果を紹介します。

Global Standardization Activities

■ 概要
5G(第5世代移動通信システム)やIoT(Internet of Things)、高精細画像、ビッグデータ解析と人工知能等、アプリケーション進化とともに今後激増する通信トラフィックと多様化するサービス需要に対応できる大容量かつ高信頼な基盤網を維持、発展させるための光伝送網技術に関する国際標準化動向について、主にITU-T(International Telecommunication Union- Telecommunication Standardization Sector)SG15(Study Group 15)活動を中心に紹介します。

Practical Field Information about Telecommunication Technologies

■ 概要
通信技術の基礎知識をテーマとするシリーズ第70弾となる本稿では、塩害マップの概要や、沿岸部に設置されたRT-BOXを事例に設備への塩害の影響を知るための環境調査の手法や設備を塩害から守るための対策を紹介します。

External Awards/Papers Published in Technical Journals and Conference Proceedings
外部での受賞もしくは投稿した論文の抄録

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