パーソナル通信サービス
個人対応の番号(UPTN:Universal Personal Telecommunication Number)により接続する通信サービス。従来の携帯電話は移動端末対応の接続であるが,パーソナル通信では固定電話を含めた個人対応の接続が可能となる。
◆ 《認証技術(パーソナル通信)
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個人の移動性を許容するパーソナル通信を支えるネットワーク技術の1つ。ネットワークにアクセスしたパーソナル通信ユーザの本人性を確認する。認証技術には簡易な方法として電話機が持つ0~9,#,*を使用してのパスワードによる方法があるが,これに対して,ICカードや自動車携帯端末に暗号機能を持たせることにより,セキュリティの高い認証を実現する方法がある。
具体的手順としてはユーザがネットワークにアクセスすると,ネットワークから乱数が通知され,この乱数とユーザが有する認証キーとの間で演算を行い,その結果をネットワークに通知し,ネットワークでは自ら行った演算結果とユーザから送られてきた演算結果を照合することにより認証が行われる。
◆ 《追跡接続技術》
個人の移動性を許容するパーソナル通信を支えるネットワーク技術の1つ。「位置登録機能」により登録されているユーザの位置を参照することにより,ユーザの移動に合わせて着信接続する。この技術はINと呼ばれるネットワークアーキテクチャにより実現される。INではネットワークは大きく2つの部分に階層化される。1つの階層は「伝達系」と呼ばれ,“回線接続機能”を司る交換機と回線網により構成される。もう一方の階層は「高度系」と呼ばれ,どのような呼接続を行うかを伝達系に対し指示する。これを“サービス制御機能”と称し,この機能が配備されたノードをSCP(Service Control Point)と称する。伝達系は,この指示に従い回線接続を実行する。また,高度系には,“サービス管理機能”と呼ばれるサービスを集中的に管理する機能も持っており,この機能が配備されたノードをSMP(Service Management Point)と称する。