用語説明

IACシリーズ

ATMメガリンクサービスをはじめ,各種のフレームリレーサービスや既存の専用線サービス(1.5 Mbit/s,6.3 Mbit/s)等のネットワークサービスを活用するための端末。

NTTインターナショナル(株)が,NTT研究所が開発した端末(アクセスコンセントレータ)で具現化したATM交換機へのアクセス機能の研究成果をベースとして,海外メーカが持つATMの基本装置と各種プロトコルとの相互接続についての技術を組み合わせたIAC-3を商品化した。

IAC-3では,以下の3つの機能を実現する。

① WANには,ATMメガリンクをはじめ,フレームリレーサービス,セルリレーサービス,専用線サービスの各サービスに“アクセス”することができる。

② 各種のトラヒックをコンセントレート(集約)し,効率良くWANへ多重化する。このとき,音声トラヒックの優先処理,各データのQoSに基づく処理も同時に行っている。

③ PBX(音声)やテレビ会議システム,LAN,ホスト系ネットワークシステム等の各種のプロトコルを終端し,ATM等のプロトコルに交換する機能(CLAD,FLAD等)を提供する。

◆ 《TDMセルバス方式》

IAC-3内部の処理方式で,セルの交換方式に時分割多重バスを採用することにより,IAC-3内部でのセルの衝突や欠落を防ぐことができる。

◆ 《最低維持速度》

IAC-3では,輻輳等のトラヒックが制限される条件下で保証しているセル速度を定義する。

◆ 《一心式サービス》

ATMメガリンクサービスのメニューのうち,アクセス区間に一芯のファイバを用いてサービス提供するものを指す。

◆ 《トラヒックシェーピング

ATMメガリンクサービス等のATM回線を利用するうえでは極めて重要な機能。特に一心式サービスを利用する場合には,正確なセル送出速度の制御が端末に要求される。