Camellia(カメリア)
16-3-56/16-5-17/16-9-60/17-8-81
NTTと三菱電機(株)が共同開発した128bitブロック暗号アルゴリズム。鍵長は128,192,256bitに対応。NTTが保有している高速ソフトウェア実装に適した暗号設計のノウハウと,三菱電機(株)が世界に誇る小型/高速ハードウェア処理に適した暗号設計のノウハウ,ならびに両社が持つ世界最高水準の暗号安全性評価技術を結集して設計開発された。
米国政府標準暗号AESより高い安全性を実現している。また,低コスト型ICカード(8bit CPU)からPC(32bit CPU),サーバ系(64bit CPU)まで実装環境に応じた高速なソフトウェア実装,ならびに世界最小かつ最高水準の処理効率を持つハードウェア実装が可能であるなど,優れた実装性能も兼ね備えた暗号方式。
一般的に使われている暗号アルゴリズムと比較して暗号強度に優れ,高度な安全性を実現しているとともに,共通鍵暗号方式としては世界最高水準の高速処理が可能であると国際的に評価されている。ISO/IEC国際標準暗号,インターネット標準暗号(IETF : Internet Engineering Task Force),欧州連合推奨暗号(NESSIE : New European Schemes for Signature, Integrity and Encryption),電子政府推奨暗号(CRYPTREC : Cryptography Research and Evaluation Committees)などにおける次世代暗号としてAESおよびSEED(韓国政府標準暗号)とともに選定されている。インターネット標準暗号での国産暗号の採用は初めて。