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8月号 2010 Vol. 8 No. 8

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■ 概要
2010年12月世界に先駆けてLTEのサービスを開始予定のNTTドコモ。成熟期といわれる移動体通信市場には、今何が求められているのか。同社の小森光修取締役常務執行役員に、世界を牽引するNTTドコモの社会的使命、そしてその技術が生み出す未来について伺いました。

Special Feature: Front-line Materials Research

■ 概要
NTT研究所では、発足当初より情報通信の発展に寄与する材料研究に取り組んでおり、半導体結晶材料、光ファイバガラス材料など大きなインパクトを持つ成果をもたらしてきました。現在も、将来想定される社会的な課題の解決に向けて、高度な機能を有する材料の基礎研究に取り組んでいます。本特集では4つの材料研究を紹介します。
■ 概要
NTT物性科学基礎研究所は、窒化アルミニウム(AlN)を半導体発光材料に用いた世界最短波長210 nmの遠紫外発光ダイオード(LED)を開発しています。本稿では、従来の半導体発光材料にはなかった特定の方向に強く発光するAlNの特性を活かした遠紫外LEDの高効率化技術について紹介します。
■ 概要
通信衛星、携帯基地局などの情報通信システムの高周波化、高出力化とエネルギーの高効率化につながる、ダイヤモンド半導体と高周波電力デバイスの研究の状況と可能性を解説します。ダイヤモンド半導体は、高周波電力デバイスとして最高の物理的な性質を持っています。NTTでは最高品質ダイヤモンド結晶を育成し、それを用いてトランジスタを作製し、世界最高の高周波電力特性を達成しました。
■ 概要
炭素原子の2次元シートであるグラフェンが、次世代のエレクトロニクス材料として注目を集めています。NTT物性科学基礎研究所では、将来のグラフェンエレクトロニクス産業の基礎となる単結晶グラフェン基板の創製を目指して、シリコンカーバイドの熱分解により成長したグラフェンの構造と物性を、実験と理論の両面から解明しています。
■ 概要
半導体ナノワイヤと呼ばれる1次元のナノ構造が、将来の高機能デバイスへの応用に向けて近年広く注目を集めています。本稿では、NTT物性科学基礎研究所が取り組んでいるナノワイヤ結晶成長方法であるVLS(Vapor-Liquid-Solid)法によって作製したさまざまな構造とその特徴について紹介します。

Regular Papers

■ 概要
マイクロ・ナノメカニカル振動子の微小領域での機械特性の新たな評価手法を提案します。円形振動子の機械振動を導電性マイクロプローブからの印加電圧により直接的に励起します。ナノオーダーの振動振幅を走査プローブ顕微鏡システムを用いて同時に計測します。共振周波数0.65〜5.18 MHz、直径14〜64 μm、厚み200 nmのGaAs円形メンブレンの振動特性を計測しました。検出可能な最小振幅は約1 nmです。基底モードおよび高次モードの振幅分布のナノオーダー分解能での観察に成功しました。

Letters

■ 概要
中・長距離用の100 Gbit/sイーサネットに対応可能な、1.3 μm帯の電界吸収型変調器集積レーザを開発しました。1.3 μm帯での大きな消光比を確保するために、従来のInGaAsP系材料ではなく、伝導帯バンドオフセットの大きなInGaAlAs系の材料を用い、また、引張歪の量子井戸を採用しています。レーザと変調器部はバットジョイント構造を用いて結合し、それぞれの層構造の最適化を独立に行うことができるようにしています。作製した素子を実装したモジュールの小信号3 dB帯域は33 GHzであり、それを用いて、40°Cにおいて伝送速度25 Gbit/s、シングルモードファイバ上での10、40 km伝送を達成したので、ここに報告します。
■ 概要
InGaAlAs材料を用いて、2種類の構造を持つ電界吸収型変調器集積DFBレーザ(EML)を作製しました。一方は、簡単な作製方法を特徴とする装荷型です。装荷型EMLで85°Cでの光出力4 mW以上を確認しました。他方は、設計自由度を特徴とするバットジョイント(BJ)型です。BJ型のEMLを用いて、マイナス25〜100°Cの範囲で10Gbit/s 80 kmシングルモードファイバ(SMF)伝送、およびマイナス15〜80°Cの範囲で40 Gbit/s 2 kmSMF伝送を、受信感度劣化2dB以下で実現しました。

Global Standardization Activities

■ 概要
2010年2月8〜11日までスイスのジュネーブにおいて開催されたITU-TのTSAG会合において、スマートグリッドとクラウドコンピューティングに関する2つのフォーカスグループ(FG)が新設されました。ここでは新設されたFGの概要を紹介します。

External Awards/Papers Published in Technical Journals and Conferences Proceedings
外部での受賞もしくは発表した論文の抄録

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