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11月号 2015 Vol. 13 No. 11

English

Front-line Researchers

■ 概要
インターネット上に莫大な量の音楽や写真や動画が増大し続ける中、音・画像・映像の中身に基づいたメディア情報の正確かつ高速な検索の必要性が急速に高まっています。現代社会におけるメディア検索の研究の現状と研究者としての視点について、NTTコミュニケーション科学基礎研究所の柏野邦夫上席特別研究員に伺いました。

Feature Articles: Communication Science as a Compass for the Future

■ 概要
機械(コンピュータあるいは人工知能)を人間と対峙させて語る時代は終わりつつあります。これからは、情報科学技術を我が身の内に抱きつつ、人間自身も含めた世界全体を読み解き、探り、デザインする力が必要になります。21世紀の15年間で経験した情報環境の激しい変貌を念頭におきながら、さらなる15年後、2030年を想定し、未来に向けての羅針盤となるべき基礎研究とは何かについて考えていかなければなりません。
■ 概要
本稿では、人が話す際の“自然な感じ”を保ったまま声の高低(基本周波数パターン)を調整し、さまざまな話し方の音声に変換することができる音声処理技術を紹介します。この技術により、非母語話者の音声を母語話者のような音声に変えたり、普通の音声をアナウンサーのようにメリハリのある音声に変えることが可能になります。また、入力したテキストをコンピュータに読ませるテキスト音声合成技術にも応用することができます。
■ 概要
聴覚にかかわる脳の働きは、身体のさまざまな反応として外に現れてきます。NTTコミュニケーション科学基礎研究所の近年の研究により、脳波だけでなく、瞳孔、耳から放射される音、指のリズミックな運動など、一見聴覚とは無関係に見える身体反応が、聴覚の仕組みや、音の主観的な聞こえ方についての情報を与えてくれることが分かりました。これらの成果は、個人個人に適応した心地良い音の設計、新たな聴覚診断・補償技術の開発に結び付く可能性があります。
■ 概要
近年、音声認識を入力に用いるインタフェースが浸透してきていますが、周囲が騒がしかったり話者とマイクが離れていたりすると、その認識性能は 劣化してしまいます。このような場合にも適切に動作する音声認識を実現するためには、さまざまな音声処理要素技術の高精度化が求められます。本稿では、近年注目されているディープラーニングを活用した、音声認識技術およびその前処理である音声強調技術の高度化の取り組みを紹介します。
■ 概要
NTTコミュニケーション科学基礎研究所では、ユーザのなぞり動作に合わせて、文字が時間変化する文章表示方式“Yu bi Yomu”の研究を進めています。これまでのデジタル文章表示の研究では紙の使用感にいかに近づけるかというところに議論の中心がありました。しかし、デジタル文章表示は、その特徴を活用した表示方式を使うことで、単なる紙媒体の模倣を超えて、文章を読むという行為自体に大きな変化をもたらす可能性があります。本稿ではこの“Yu bi Yomu”方式の概要とその利用によって生じるメリットについて紹介します。
■ 概要
組合せ最適化技術は、さまざまな現実の問題を解くために広く用いられています。組合せ最適化技術によって現実の課題を解決するためには、例えば動的計画法などの効率的な解法が知られている最適化問題として課題を定式化する必要がありました。本稿では、二分決定グラフと呼ばれるデータ構造を活用することによって、効率的な解法が知られているいくつかの組合せ最適化問題に要素間の離散的な制約を追加した場合でも効率的に解を求められる方法を紹介します。

Regular Articles

■ 概要
光コネクタ端面に付着したゴミや汚れは通信エラーを引き起こす可能性があるため、端面を清浄に保つことが重要となります。そのため光コネクタの接続時には、従来より端面の清掃と観察が行われています。これらの作業は個別の光コネクタ用クリーナ・スコープをそれぞれ持ち替えて行うため、作業工程が長くなっていました。今回、清掃・観察の作業を簡便にするために、光コネクタ用のクリーナとスコープを一体化し、ツールを持ち替えずワンアクションで作業できる新規ツールを研究開発しました。

Global Standardization Activities

■ 概要
中国における通信産業分野の標準化については中国通信標準化協会(CCSA: China Communications Standards Association)が唯一の通信標準化機関としてその役割を担っています。ここでは、CCSAにおける最近の標準化活動状況について、通信産業分野の動向を交えながら紹介します。

Information

■ 概要
NTTコミュニケーション科学基礎研究所では、最新の研究成果を多くの方々に知っていただくイベントとして、2015年6月4、5日に「オープンハウス2015」を開催しました。ここではその開催模様を報告します。

New NTT Colleagues

External Awards/Papers Published in Technical Journals and Conference Proceedings
外部での受賞もしくは投稿した論文の抄録

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