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12月号 2019 Vol. 17 No. 12

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■ 概要
課題先進国と呼ばれる我が国は、少子高齢化をはじめエネルギーやインフラ問題等と真剣に対峙する時期を迎えています。これらの社会課題解決に第5世代移動通信システム(5G)で挑むNTTドコモ。ラグビーワールドカップ2019TM が開催され、華やかなイベントに彩られる表舞台とともに、5Gプレサービスもスタートし、さまざまな場面への応用が期待されています。産業への貢献、社会課題の解決、そしてビジネス拡大等、ドコモが挑む新しい価値の協創について丸山誠治NTTドコモ代表取締役副社長に伺いました。

Feature Articles: Establishment of NTT Research, Inc. toward the Strengthening and Globalization of Research and Development

■ 概要
2018年11月のNTTグループ中期経営戦略「Your Value Partner 2025」において発表したNTT Research, Inc.は、5〜10年後の事業創造をめざして、全く新しい技術のタネをつくる基礎研究を行います。最初に取り組む「量子物理科学」「情報数学理論」「医療健康情報」の3分野は2019年5月に発表したIOWN(アイオン:Innovative Optical and Wireless Network)構想における新規性の根幹を支えます。NTT Research, Inc.のUpgrade Realityにご期待ください。
■ 概要
Physics & Informatics Laboratories(NTT PHI Labs)は、量子と脳の境界領域に将来の情報処理技術に変革をもたらす新原理が存在すると考え、ここに研究領域を設定しました。特に、量子─古典クロスオーバーの物理とニューラルネットワークにおける臨界現象に着目しています。この量子と脳の境界領域で動作するコンピュータをシンプルにエレガントにそして実用的に実装する手段として、光技術、特に室温で量子効果を実現できる光パラメトリック発振器にフォーカスします。本稿では、NTT PHI Labsの研究領域を構成する概念、技術、応用先について紹介します。
■ 概要
2019年7月に米国シリコンバレーで発足したNTT Research, Inc.の3つの研究所の中の1つがCryptography & Information Security Laboratories(NTT CIS Labs)です。NTT CIS Labsでは、暗号分野の理論研究を行い、暗号基礎理論を研究するグループとブロックチェーン理論を研究するグループを持っています。本稿では、このような体制で出発したNTT CIS Labsが何をめざしてどのような研究を行うかについて紹介します。
■ 概要
NTT Research, Inc.に医療や健康(ヘルスケア)の分野における情報技術の基礎研究拠点としてMedical & Health Informatics Laboratories(NTT MEI Labs:生体情報処理研究所)が発足しました。本稿では、生体情報をめぐる社会の変化と新しい研究所の取り組みについて紹介します。
■ 概要
NTTは2019年7月1日、大規模な組織再編の一環として、シリコンバレーにNTT Research, Inc.を設立しました。NTT Research, Inc.は、暗号、量子コンピューティング、ヘルスケアの3つの研究所で構成されており、それぞれの研究所は日本から来られた著名な方によって運営されています。私は暗号研究グループに加わることにとても興奮しています。私はこの取り組みを始めるにあたり、何人かの研究者を募集しました。本稿では、企業研究所を成功させるための私の考えを紹介します。

Regular Articles

■ 概要
現在、静止画・動画・音声・温度その他さまざまな情報を取得するセンサは、IoT技術の進展に伴い多様な場所に設置されています。これらのセンサが取得しているマルチモーダルなIoT情報の量は増加の一途をたどっています。このスピードはICT技術の進展を上回っており、貴重な情報が生成されても保存や伝送、処理が追いつかない状態です。本稿では、この超大容量マルチモーダル情報を有効利用できるよう整理することを目標とした技術開発について述べます。

Global Standardization Activities

■ 概要
APT(Asia Pacific Telecommunity)におけるICT分野の標準化活動の強化、地域として国際標準の策定に貢献することを目的としたASTAP(APT Standardization Program)の第31回総会(ASTAP-31)が2019年6月に東京で開催されました。ここではASTAP-31の結果報告、および2020年に予定されているWTSA(World Telecommunication Standardization Assembly)の第1回APT準備会合の状況を報告します。

Practical Field Information about Telecommunication Technologies

■ 概要
通信技術の基礎知識をテーマとするシリーズ第55弾となる本稿では、これまで効果的な対策がなかった、橋梁区間に敷設されたメタルケーブルが振動等により移動することで発生する接続点クロージャからのガス漏洩対策となるケーブル移動防止の取組みについて紹介します。

Information

■ 概要
NTTおよびNTT Research, Inc.は、2019年7月8日に、米国パロアルト近郊にてNTT Research, Inc.の開所式を開催しました。ここでは、本開所式の開催模様を紹介します。

External Awards/Papers Published in Technical Journals and Conference Proceedings
外部での受賞もしくは投稿した論文の抄録

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