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5月号 2023 Vol. 21 No. 5

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■ 概要
情報技術をもって新しい「仕組み」や「価値」を創造し、より豊かで調和のとれた社会の実現に貢献するNTTデータ。新中期経営計画では5戦略を携えて、投資と成長の好循環を確立し、Global 3rd Stageに向けた事業成長の実現をめざしています。この目標を技術面で率いる冨安寛NTTデータ技術革新統括本部長に具体的な技術戦略とトップとしての信条を伺いました。

Front-line Researchers

■ 概要
NTTナノフォトニクスセンタでは光電融合技術を追究し、低遅延・低消費エネルギーの光コンピューティング技術の創生をめざしています。多様な光情報処理が可能になりつつある中、人工ナノ構造による物質の光学物性制御とデバイス応用を追究するNTT物性科学基礎研究所 納富雅也上席特別研究員に研究活動の進捗と研究者の姿勢を伺いました。

Rising Researchers

■ 概要
近年のネットワークサービスは多様化が進み、データ通信トラフィックの増大やトラフィック変動の予測・対応が困難になるといった問題が顕在化しています。しかしソフトウェアを仮想化する「仮想化基盤ネットワークソフトウェア技術」をネットワークサービスに適用することで、これらの課題を解決しようとする取り組みが多くの通信事業者で検討されています。今回は「仮想化基盤ネットワークソフトウェア技術」について、小川泰文特別研究員にお話を聞きました。

Feature Articles: Plasmon Control Technology

■ 概要
プラズモンとは電荷の疎密波であり、センサ等に利用されています。近年では、光をプラズモンに変換し、光の回折限界より狭い領域を伝播させることが可能であることから、新たな情報担体としても注目されています。本特集では、NTT物性科学基礎研究所で進めているプラズモン制御応用およびプラズモンを利用した基礎物性解明をめざした研究の概要と展望を紹介します。
■ 概要
グラフェンではプラズモンの特性を電気的に制御可能です。この特性を利用し、電気的に指定した場所に所望の周波数のプラズモンを励起できることを実証しました。この技術は、プラズモン導波路やスイッチなどの素子へ応用可能です。
■ 概要
グラフェン光検出器は広帯域の光に対して高感度かつ高速に電気応答すると期待されており、既存半導体デバイスを超える性能を発揮する可能性があるとして近年注目されています。しかし、これまでゼロバイアス下における実証動作速度はデバイス構造や測定機器の問題で大きく律速されており、グラフェン本来の性質が調べられておらず動作原理が解明されていませんでした。本稿では、NTT研究所が開発した超高速グラフェン光検出器とその測定技術、そしてその結果明らかになった動作原理を紹介します。
■ 概要
2次元電子系に静磁場を加えると伝播が一方向に限られるなど、特異な振舞をするプラズモンが試料の端(エッジ)に現れます。試料を複数のドメインに分割し結晶状のネットワークをつくった場合に、その中をどのようにプラズモンが伝播するかを調べた結果、発見以来さまざまな分野に発展を見せる整数・分数量子ホール効果の特徴を光物性として再現することを見出したので報告します。
■ 概要
電子と正孔を別の層に閉じ込める半導体複合量子井戸は、層構造の最適化により2次元トポロジカル絶縁体となるため、新しい原理を用いた量子コンピュータへの応用等から注目されています。本稿では、ゲート電圧によって電子と正孔を切り替えることで単一の試料において両極性のプラズモン伝導を時間領域で観測した実験について紹介します。本測定手法により、2次元トポロジカル絶縁体における電荷・スピンのダイナミクスの研究が進展すると期待されます。

Regular Articles

■ 概要
我々は、超高速短距離通信リンクやニューロモルフィック・コンピューティング応用に向け、Si基板上にエネルギー効率の高いIII-V族分布反射型メンブレンレーザを開発しました。高光閉じ込めメンブレン構造および光フィードバックによって可能となる高速な光子−光子相互作用を活用することで、記録的な速さの直接変調帯域幅とスパイクを用いた処理速度を極めて低消費電力で実証しました。これは、我々のICTおよびAIハードウェアの二酸化炭素排出量の削減と処理速度の増大の目標達成に向けた一歩となります。

Global Standardization Activities

■ 概要
ITU-T(International Telecommunication Union - Telecommunication Standardization Sector)における2022年-2024年研究会の第1回TSAG(Telecommunication Standardization Advisory Group:電気通信標準化諮問会議)会合が、2022年12月12〜16日にジュネーブのITU本部とオンラインのハイブリッドで開催されました。今回、本TSAG会合におけるメタバースのFocus Group設立等を含む主な結果について報告します。

Special Report

■ 概要
NTT横須賀研究開発センタ(横須賀通研)は1972年11月に日本電信電話公社第3の研究所として発足し、2022年に50周年を迎えました。これを記念し、横須賀通研では2022年12月9日に記念イベントを実施しました。記念イベントでは横須賀市市長上地克明氏、衆議院議員小泉進次郎氏からご挨拶をいただき、また多くの横須賀市内を拠点とする企業、団体の幹部の皆様にご参加いただき、地域の絆を再確認しました。

External Awards
外部での受賞

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