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View from the Top
- ■ 概要
- 公共的な側面も担う通信事業のリーディングカンパニーとして、社会課題解決に臨んでいるNTTグループ。世界最先端で持続可能な新たな社会システムとインフラを構築し、Well-beingな社会の実現をめざしています。Co-CAIO(Co-Chief Artificial Intelligence Officer)/CIO(Chief Information Officer)としてNTTグループの技術部門を牽引する、池田敬NTT常務執行役員 技術企画部門長にNTTグループの技術戦略、トップとしての信条を伺いました。
Front-line Researchers
- ■ 概要
- 2020年11月に発表された「NTT医療健康ビジョン」の中では、医療資源の有効活用・物理的制約の緩和、予防から治療後まで連続的なケア、個人ごとに個別化された精密なケアの実現をめざして、バイオデジタルツイン(BDT)による生体シミュレーションの実現に取り組む、としています。BDTは実際の生体をデジタル世界に写し取ったものですが、そのためには生体の機能や、その背後にある物理的・化学的な機序をどのようにデジタル情報として表現(数値化や記号化)するかがポイントになります。このような観点からBDTの実現にチャレンジする、NTTコミュニケーション科学基礎研究所 柏野邦夫フェローに、バイオメディカル分野へのAIの活用、異分野の共同研究における刺激と気付き、新しいものを生み出す際の視点などについて伺いました。
Rising Researchers
- ■ 概要
- NTTが独自開発したLLM(Large Language Model)「tsuzumi」をはじめ、チャットボットや画像生成などさまざまなサービスが提供されているAI(人工知能)分野。日々目まぐるしく状況が変化する中で、NTTがめざしている世界の1つが、「AIが自律成長しながら人間と協調する世界」です。従来のAI活動とは大きく異なるこの領域について、中辻真特別研究員は「より創造的な生産活動が可能になる」と提唱します。今回は、現在取り組まれている「生成型AIエージェントによるHuman-AI協調基盤構築」について伺いました。
Feature Articles: Challenging the Unknown: Mathematical Research and Its Dreams
- ■ 概要
- NTT基礎数学研究センタでは、数学の基礎研究をとおして科学技術の源泉である「知の泉」をより豊かにしたいと考えています。本稿ではまず、NTT基礎数学研究センタでの研究の全体像を俯瞰します。さらに、センタの中心的な研究領域である「数論、特に数論力学系」「代数幾何・数論幾何」「表現論・保型形式」について紹介します。
- ■ 概要
- 離散力学系の分野では、ある種の図形の変換(自己写像)が与えられたとき、その変換を反復して施すときの各点の漸近挙動を理解することが究極的な目標です。数論力学系の分野においては、特に数論的に興味を持たれる値(代数的数やp進数)を座標に持つ点の漸近挙動が調べられています。こうしたものの研究に関連して、曲線の有理点決定問題に帰着される課題群があります。本稿では数論力学系におけるこれらの課題の問題意識について紹介します。
- ■ 概要
- 複素力学系は純粋数学の一領域です。力学系理論という解析的な領域でありながら、代数学や幾何学などを含めた純粋数学における幅広い分野とのつながりの中で研究が進められてきました。特に筆者はこの複素力学系を、整数論という全く異なる分野で生み出された非アルキメデス的数と呼ばれる数の理論を用いて研究しています。本稿ではこれらの研究の概要とその魅力を紹介します。
- ■ 概要
- 数論幾何では、数論の問題を代数多様体という図形(幾何的対象)の問題に変換して研究します。代数多様体の情報は、コホモロジーを用いれば線形代数的なデータとして抽出できます。抽出する情報に応じて多様な種類のコホモロジーがつくられていますが、それらは「モチーフ」という普遍的な対象により背後で結び付けられていると考えられています。本稿ではモチーフ理論の概要と、執筆者らによるモチーフ理論の一般化の試みについて解説します。
- ■ 概要
- 確率分布の統一的扱いの考察から現れたα-行列式は行列式とパーマネントを補間するものです。それ自体に不変性はありませんが、それが生成する一般線型(リー)群の表現は、その既約分解を通して興味深い不変式を定め、対称関数、表現論、組合せ論、数論、確率論などの未解決予想にもつながる豊かな数学を生んでいます。
- ■ 概要
- リー群の表現とは、線形空間の連続的な対称性を抽象化したものです。また、その微分(線形近似)を考えることにより、リー環の表現を得ることができます。これらはフーリエ解析の一般化とみなすことができ、さらに数学のみならず物理学等においても重要な道具となっています。本稿では、リー群・リー環の表現の基本的かつ重要な具体例についていくつか紹介します。また、筆者自身の最新の研究についても簡単に触れます。
- ■ 概要
- フーリエ解析は現代社会においてなくてはならない技術ですが、数学においても同様です。本稿では、保型形式の歴史を振り返りながら、表現論とフーリエ解析そして保型形式のかかわりについて考察します。難しい用語の説明は脚注にとどめ、概念間の関係性に注目しました。最後に、現代の保型形式論に残り続ける困難について述べ、その課題と著者の研究の関係について議論します。
- ■ 概要
- 量子系における分配関数と対応するスペクトルのゼータ関数を知ることの重要性は、物理と数学のそれぞれにおいて等しいものです。本稿では、光と物質の相互作用の背後に隠れる整数論的な構造を、多様な数学を基盤に相互作用の分配関数とスペクトルゼータ関数の特殊値に着目して考察します。
Regular Articles
- ■ 概要
- 光通信システムにおいて、データ伝送容量を最大化しつつ安定的にシステムを運用するには、光伝送路中の光パワー等の物理パラメータを正確に把握し、伝送システム設計や異常検知等の保守を行う必要があります。近年、光通信システムにおけるコヒーレント受信器に到達した受信信号を解析するのみで、光ファイバ伝送路の長手方向に分布するさまざまな物理パラメータ(光パワー等)を推定するDigital Longitudinal Monitoring(DLM)技術が登場しました。本稿では、DLM技術の基本原理、空間分解能、フィージビリティを示す最新の実証実験を紹介します。
- ■ 概要
- NTTアクセスサービスシステム研究所(AS研)では、PCなどの情報端末上でのオペレーションの効率化に資する技術に長年取り組んできました。その流れを発展させた新しい技術として、「連携ナビゲーション基盤」を確立しました。連携ナビゲーション基盤を用いることで、多様な業務環境やオペレータの役割などに合ったデジタルトランスフォーメーション(DX)ツールを簡易に作成することが可能です。ここでは、「連携ナビゲーション基盤」の持つ機能や、それを活用して作成可能なDXツールの利用例などを紹介します。
- ■ 概要
- 企業や自治体では、全社的な業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)の実現のために、デジタル技術を活用した現場主導の業務効率化やDX推進部署による施策の展開等が進められています。DX推進の効果をさらに高めていくためには、現場とDX推進部署が互いに連携して、優良なDX施策を効率的かつ的確に広範囲へ展開するようなDXサイクルを実現することが必要です。ここでは、上記をめざしてNTTで開発した「業務改善支援技術」について紹介します。
Global Standardization Activities
- ■ 概要
- 2024年4月にITU-T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)SG(Study Group)16会合がレンヌ(フランス)を物理会場としてハイブリッド形式で開催されました。NTTグループからはQ(Question)8においてイベント実施者本人(例えば音楽コンサートの演奏者)の感覚を遠隔地で共有できる一人称ILE(Immersive Live Experience)に関する新規勧告草案開始の提案がなされました。ここでは、Q8での議論模様および結果を中心に報告します。
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